2025年7月3日木曜日

アワダチソウグンバイの孵化・その他

 この時期、表面の一部が白っぽく変色したセイタカアワダチソウの葉を裏がえすと、たいていこのアワダチソウグンバイ Corythucha marmorata に寄生されています。夏の間はこの葉の裏だけで世代を繰り返すので、成虫や各齢の幼虫から卵まで、全ての成長段階を同時に観察することもできるのですが、それにはルーペが欠かせません。この日もそうやって眺めていると、ちょうど卵から孵化してくる幼虫が見つかりました。

残念ながらすでにほぼ全身が出てきていましたが、グンバイムシの孵化は以前にトサカグンバイで見ただけなので、見つけられただけでも幸せです。


小さくてもカメムシなので、孵化幼虫は卵殻の“蓋”を開けて出てきます。


無事に抜け出しました。

この幼虫たちもまだ1齢と思われます。体長は0.5から0.6mmくらいですが、すでに食事を始めていてお腹が緑色になっています。

これは産卵中の♀と思われましたが・・・。

撮影しようとするとお尻を上がて立ち去ってしまいました。

脱皮してきた幼虫。3齢くらいでしょうか、体長は1mm足らずになっています。

(2025.06.21/25・明石公園)