たくさんの実(果嚢)をつけたイヌビワがあったので近づいてよく目を凝らすと、多くの実に1匹から2~3匹のイヌビワオナガコバチ Goniogaster inubiae がとまっていました。
ほんとに小さなハチで、久しぶりに見ると老眼が更に進んだ気にさせられます。
後方にまっすぐ伸びているのは産卵管鞘で、その中ほどから実に向かっている細い糸のようなものが産卵管です。
産卵管がほぼ付け根まで挿入されました。
全身金属光沢を纏った美しい昆虫です。
こちらは別個体で、産卵管を引き抜いたところ。再び鞘に収めるために後脚でしごいています。
手前の葉がレンズにかぶってしまいました。
同じような姿勢ですが、こちらはこれから産卵というところ。
所定の位置に産卵管の先端が刺さると、こちらのように後ずさりしながら挿入していきます。
大顎が二股のフォークのような形です。
(2020.07.18・明石公園)
このハチと、その宿主とされるイヌビワコバチについては以前のブログで何度か取り上げています。主なものは下のとおり。
2010/06/23 イヌビワオナガコバチの産卵
2010/07/30 イヌビワコバチとイヌビワオナガコバチ
2012/06/18 イヌビワオナガコバチの産卵
2012/06/19 イヌビワコバチの産卵
2017/08/20 イヌビワの果嚢から出てくるイヌビワコバチ♀たち
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