2020年11月17日火曜日

イスノキのヤノイスアブラムシ

 イスノキの葉を見上げると、小さな平べったい虫がたくさん。

一次寄主 二次寄主のコナラから戻って来た、ヤノイスアブラムシ Neothoracaphis yanonis の有翅虫です。

すでに周りにはこれらの有翅虫から生まれたと思われる幼虫も沢山います。

出産が見られないかと探したのですが、どれも腹部が小さくて、すでに終わった後のようでした。

幼虫は小さなもので体長0.5mm前後です。これで1齢でしょうか。干渉色が出ているのか、ワックスが青く光っています。これらの幼虫が成長して無翅卵生虫となり、交尾・産卵するんでしょう。

この時見た一番大きな幼虫(あるいはすでに成虫)で、体長約0.9mm。傍らの脱皮殻にもパイプ状のワックスがそのまま残っていて、やはり青く光っています。

(2020.11.16・明石公園)

ヤノイスアブラムシに関連する記事はこれまでに何度も出しているので、大雑把に生活環を追ってまとめてみました(日付の右は記事のタイトルではありません)。

2018/04/19 イスノキで虫えいを形成し始めた幹母
2013/04/13 同上
2010/05/21 イスノキハタマフシの中の幹母と幼虫たち
2012/10/21 コナラの無翅成虫と有翅幼虫
2019/11/07 コナラでの無翅成虫の出産
2013/12/04 イスノキの有翅虫と無翅卵生虫
2014/01/15 年末までコナラに残っていた有翅幼虫

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