シャリンバイの葉の裏で産卵中のナシミドリオオアブラムシ Nippolachnus piri を見つけました。以前にも見たように、産卵後卵の周囲の葉面に粘液を塗り付ける動作も見られました。この粘液は風雨などで卵が剥がれ落ちないように固定するためか、あるいは寄生者などの外敵から守るためかよく分かりませんが、卵から離れて広い範囲に塗り付けていることや、たまに微小な虫がこの粘液に捕まっているのが見られることを考えると後者の役目も果たしているのではないかという気がします。
ちょうど腹端から次の卵が覗いています。
出てきた卵は長さ約0.9mm。
1個産み終えるとそれに続いて腹端から分泌した粘液を周囲の葉面に塗り付け始めます。
粘液は産み付けた卵の直近だけでなく、その周囲広い範囲に塗り付けるようです。
この動作はかなり念入りに、7、8分続きました。
これは別の葉ですが、時々このように小さな虫が粘液に捉えられているのが見られます。ただ、明らかに寄生者や捕食者と思われる虫が犠牲になっているのはまだ見たことがありません。
(2020.11.26・明石公園)
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