一見こちらのようなツボカムリ類だと思いましたが、殻から伸びる仮足が非常に細くて木の枝のように枝分かれしています。これは有殻糸状根足虫類と呼ばれる仲間で、系統的にはナベカムリやツボカムリを含むアメーバ動物とは大きくかけ離れた分類群なのだそうです。
ネット上を探してみると殻の形やその表面の様子がシュードディフルギア Pseudodifflugia 属とされているものに似ているようですが、参照できる画像や動画は少なく、他に有力候補があるのかも知れません。
カバーガラス下面付近にピントを合わせています。殻の表面と、カバーガラスに接して伸ばした仮足が見えます。
同じ個体で、スライドガラス上面にも仮足を拡げています。
同じ個体です。これくらいの大きさの生き物にとって重力の影響はかなり小さいと思うのですが、こういったアメーバ類をカバーガラスの下に閉じ込めて眺めていると、やはり天井に逆さにぶら下がるよりは床を這う方が好みに合うようです。
動画です。動きが遅いので、後半は5倍速で。
(2021.05.25・神戸市西区の水田にて採集)
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