2021年12月26日日曜日

フクロワムシ属の一種・♂(Asplanchna sp.)(改題)

* 2022.01.01・追記 *

初めて見る種のフクロワムシだと思っていたのですが、わちーさんより、これはフクロワムシの雄であることを教えていただきました。種はサンプル内の雌を確認して類推するしかないそうです。同じ池でよく見つかるこちらと同じ種なのかも知れません。ネットで検索してみると A.priodonta の雄の画像が見つかりました(こちらこちら)。詳しくは分かりませんが、毛束のようなものは lateral antenna(側触角?)に dorsal antennae(背触角?)と呼ばれるもので、それぞれ一対あるようです。また肛門と考えた部分はペニスの出入りする孔のようです。

先日記事に出したたくさんのプレオドリナを眺めていると、その間を見慣れないフクロワムシの一種が泳ぎ回っていました。体長はよく見かけるもの(多分 A.priodonta)の半分くらいで肛門らしきものがあり、また体の中央付近の両側に毛束のようなものが見えます。足や趾は見当たらないのでフクロワムシ属 Asplanchna に間違いないと思いますが、手持ちの図鑑やネット上の画像には今のところ似たものが見つかりません。


フクロワムシの仲間としてはかなり小型です。


後端(右下)に横向きの開口部(肛門?)が見えます。

薄くて見えにくいですが、体の中央付近から毛束が伸びています。

左上の黒い線は撮影中に蒸発で減った水と空気の境界です。

動画です。


(2021.11.24・明石公園 桜堀にて採集)

2 件のコメント:

  1. 時々覗いて美しい写真を楽しませて頂いています。
    この子はフクロワムシの雄です。種はサンプル内の雌を確認して類推するしかないです。フクロワムシの雄は雌と比較的似ているのでそもそも違和感を持たれることも少なそうです。

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  2. わちーさん、ありがとうございます。
    以前にも雄のワムシと教えていただいたことがありましたが、これもそうでしたか。
    いつも見ているものと形も大きさも全く違うので、てっきり別種と思っていました。
    年が明けてから記事を訂正しておきます。
    これからもときどき覗いていただければ幸いです。

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