今年もヒメイトカメムシ Metacanthus pulchellus が増えてくる頃だろうと大きなキリの若葉を裏返してみると、あちこちで交尾中の成虫や大きめの幼虫に混じって体長0.7mmほどの小さな幼虫が歩いていました。初齢か、せいぜい2齢でしょう。葉の表面からは先端にねばつく玉の付いた腺毛が一面に生えていて、それに捕らわれた微小なハチやアザミウマなどの遺骸があちこちに残っています。しかしこの幼虫は、自分の体長ほどもある腺毛の上を体のわりには長い脚を取られる様子もなく、ゆっくりと器用に渡っていくのでした。
よく見ると跗節が粘液に覆われているようです。こんな状態で自由に歩けるのにはどんな秘密があるんでしょうか。
(2022.05.24・明石公園)
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