2022年7月5日火曜日

クンショウモの一種(Pediastrum sp.)

 先日出したヒトヅノクンショウモと同じく64細胞のクンショウモですが、これは外周細胞のツノが2本づつあります。また細胞間に隙間もないので、いつもの淡水微生物図鑑に載っている種の中ではサメハダクンショウモ Pediastrum boryanum か和名無しの P. integrum のどちらかになりそうですが、2種の違いがよく分かりません。ただ過去に観察して前者だと思っているもの(こちら)は和名の由来である細胞表面の顆粒がもっと目立っていたので、今回の種は違うような気がします。

いつも完全な形の群体を撮影したいと思うのですが、今回も珪藻のかけらが付着してどうしても取れず、1個の細胞は中身が抜けています。また外周の細胞列が一か所乱れています。

外周細胞の突起から細い粘液糸が伸びています。

(2022.06.30・神戸市西区伊川にて採集)

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