イヌビワの葉の裏に、空になったコブハムシ類の糞ケースがくっついていました。多分ムシクソハムシのものだと思います。このあたりでも珍しいものではありませんが、よく見るととなりに小さなお椀型の「蓋」が残っていて、これは初めて見ました。クモの糸かなにかに引っ掛かって落ちずにいたんでしょう。開口部は刃物で切ったようにきれいです。これまで漠然と、羽化した成虫は糞ケースのてっぺんを適当に噛み破って出てくるんだろうと想像していたのでちょっと驚きました。カメムシの卵のように予め切断線が入っているとも思えないので、ケースの中で体を回転させながら大顎で根気よく噛み切っていったんでしょう。手あたり次第かみ砕くよりもこの方がエネルギーの節約になるのかも知れません。成虫の姿はごつごつして鈍重そうですが、意外に器用なんですね。
本体の高さ(切断線から下)は約3.6mm。
開口部の内径約2.2mm。
(2022.08.11・明石公園)
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