ミツオホシハナノミ Hoshihananomia mitsuoi が来ている、という耳よりな情報をいただいたので早速見に行きました。現場はかなり衰弱したサクラの木で、幹は地衣類に覆われています。じっと見ていると、ブンという羽音とともに1匹飛んで来て、幹を歩きはじめました。さらにもう1匹。この大型のハナノミはまだフィルムカメラを使っていた時代に二、三度見たきりで、およそ20年ぶりの再会です。
このあたりで見かけるハナノミと言えばどれもこちらやこちらのような小さな種ばかりで、このように体長1センチを超えるような大型種は貴重品です。幼虫はサクラで育つらしく、以前に見た時も立ち枯れのサクラで産卵していました。今回も、少なくとも1匹は♀だったようで、歩き回りながらしきりに産卵管を伸ばしていました。
ほとんど立ち止まることなく歩き回るので、追いかけるのが精一杯です。
長時間追いかけた末にようやく、数秒間立ち止まってくれました。ピンと跳ね上げた尾節板が素敵ですね。
(2023.07.07・明石公園)
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