2023年11月4日土曜日

ムネアカアワフキの幼虫巣

 サクラの枝先に細い筒を巻いたような、ちょうど海岸の岩場についているオオヘビガイの殻を小さくしたようなものがくっついています。カイガラムシの仲間だろうと思っていたら、それはムネアカアワフキ Hindoloides bipunctata の幼虫の巣だと虫仲間に教えられました。そういえば成虫は春になるとたくさん見つかりますが、これまで幼虫を見た覚えがありません。ネット検索すると同様の巣の画像がたくさんでてきて、これまで知らなかったことが少々恥ずかしくなりました。
幼虫の姿は外からは見えないようなので、その日はとりあえず巣の外観だけ簡単に撮影して帰ったのですが、帰宅して調べると巣口に幼虫の頭らしきものが見える画像があります。そこで数日後、撮りなおしに出向きました。


巣口まで樹液の溢れている巣が、現に使用中のもののようです。


見ていると中からときどき泡が出てきます。


幼虫の頭も見えます。

水面まで浮き上がってくると、頭に接した部分にぽっかり穴が開きました。多分、空気を取り入れているのではないかと思います。

別の巣。




巣を壊せば幼虫の全身が見られると思いますが、今回はやめておきました。巣の外に出てきた終齢幼虫と羽化の様子は、そらさんのブログに見事な画像が掲載されています。

(2023.10.25・明石公園)

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