2024年11月23日土曜日

ヒメコバチ科 Sympiesis hirticula

 以前にはこの公園でも冬場に木の葉をめくって歩くといろいろなコバチ類が見つかったものですが、10年ばかり前からそれが急激に少なくなってしまいました。はじめの2~3年は年による変動くらいに思っていたのですが、以後毎年減り続ける一方で一向に回復の兆しはありません。もちろんコバチに限らずほとんどの昆虫が種数、個体数ともに減ってきているのですが、冬場の虫探しの大きな楽しみだっただけに全く残念です。
この ヒメコバチ科 Sympiesis hirticula Kamijo, 1976 も以前ならごく普通に見られたコバチの一つですが、この日見つけたのは久しぶりです。1枚のイスノキの葉の裏に6匹も集まっていたので、同じ寄主から羽化してきた兄弟姉妹ではないかと思いましたが、周囲を探してもそれらしい残骸は見つかりませんでした。
この種の特徴や判別点については、記載された上條先生からいただいたコメントがこちらの記事にあります。その記事に深度合成画像を載せた個体は♀と判定していただきましたが、BABAさんの記事では♂の深度合成画像が見られます。やはり上條先生からのコメントによれば、この種は腹部の形以外に外見上の雌雄差がほとんどないそうです。








(2024.11.07・明石公園)

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