2025年5月11日日曜日

イタドリの葉を巻くカシルリオトシブミ

 イタドリの葉を巻いて揺籃を作っていたカシルリオトシブミ Euops splendidus ですが、記事を書き始めて昨年も同じものを出していたのに気がつきました。ただ前回は揺籃がほぼ完成した後だったのが、今回は最後のひと巻きくらいのところからの作業を撮影できたのでもう一度出しておきます。

作業中の♀はお尻だけ見えていますが、上から覗き込んでいるのは長大な前脚から見て♂のようです。

人間を警戒したのか、やがて♂は立ち去りました。

すでに卵は産みこまれていると思われます。♀の方はここまで来て放棄するわけにもいかないのでしょう。

ひたすら仕事を続けます。

拡げた脚で引き寄せたり、

口吻を押し付けたり。


このあたりからは最後の点検で、出来上がった作品の周りを何度もぐるぐる回ります。




最後に揺籃を切り落とすのかと思っていたら、葉の方へ移動して動かなくなってしまいました。こちらが邪魔をしているせいかも知れませんが、このように葉からぶら下がったまま残された揺籃も時々見かけるので、必ず切り落とすわけでもないようです。
それにしても、小さな虫が産卵のたびにこれほど複雑で手間のかかる仕事をこなしているというのは驚きです。

(2025.05.03・明石公園)



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