ケヤキの樹皮下から出てきた小さなゾウムシです。この大きさでは名前調べは難儀しそうだと思って放置していたのですが、やっとその気になって保育社の甲虫図鑑を眺めてみると意外に簡単に候補が見つかりました。
後脚が立派なので最初ノミゾウムシを疑いましたが、その仲間にはこんなにごつごつした感じの種はなさそうです。で、次にサルゾウムシへ行ってみるとよく似た外形のものに当たりました。スベリヒユサルゾウムシ Hypurus bertrandi です。“後腿節は前・中腿節よりはるかに大きい”、“上翅端はやや離れて突出する”とういう特徴は下の写真から見てとれますし、“体長は2.2-2.4mm”とあって、写真から測ると2.5mmほどなのでまず許容範囲でしょう。“前胸腹板は基部の前に溝がある”はさすがにこの写真では確認できません。実は腹部を撮るために裏がえそうとしたのですが、そのまま地面に転がり落ちて見失ってしまいました。
ネット上には画像があまりないのですが、「日本産ゾウムシデータベース」の標本画像(上記保育社の図鑑に使われた同じ画像を少し大きく見られるだけですが)や、海外サイトの画像なども併せて見て、この種でほぼ間違いないと思います。
幼虫はスベリヒユの潜葉虫だそうですが、なにぶん植物音痴なもので、それがどんな植物なのかネット画像を見てはじめて知った始末です。この公園に自生しているのかどうか、今度詳しい人に尋ねてみないといけません。
(2025.12.06・明石公園)




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