ミジンコ類の死骸と思われる殻の中にいた繊毛虫で、口部域の特徴のある形から5月に出したものと同じオフリオグレナ(Ophryoglena sp.)で間違いないと思います。動画を撮影している間に殻を出て泳ぎ始めました。細胞内が無数の食胞で充満していて、5月のものとはずいぶん様子が違って見えます。いつも参考にしている原生生物図鑑(原生生物情報サーバ)によるとこのグループは“無脊椎動物の遺体ないしは死にかけた個体の組織を食べる”ということなので、おそらく死んだミジンコの殻の中で腹一杯(?)食べたところなんでしょう。また複雑な生活環を持っていて、そのステージによりさまざまな形態をとるようですが、撮影したものがそのうちのどれに該当するのかよく分かりません。
黒っぽく見えるソーセージ状の塊が大核です。
口部域の拡大です。
動画です。
(2022.06.30・神戸市西区伊川にて採集)
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