以前から注意しているモチノキに、モチノキタネオナガコバチ Macrodasyceras hirsutum の雌雄が多数集まっていました。おそらくこの同じモチノキの実から羽化してきたものでしょう。この木には例年黄金連休の頃にモチノキハマダラミバエが産卵に集まるので特に気を付けているのですが、このように雌雄が集まっているところを見るのは初めてです。またこの木では以前に2度(こちらとこちら)産卵を見ていますが、どちらも6月中旬で、♂の姿はありませんでした。
少し離れた場所にある別の木では7月末に多くの雌雄を(こちらとこちら)、8月初めに産卵を(こちら)観察しています。このハチは年2化とされているので、それぞれ第一世代と第二世代ということになるのかも知れませんが、この公園ではこれまでのところ同じ木で年に2度の発生は確認していません。
小型の♂。体は小さくても触角の長さは大型の♂と変わりません。♂の体色が小型のものほど淡色になる傾向があるのは同属のニッポンオナガコバチ M. japonicum と同じです。
触角を降ろし頭を近づけるような動作を繰り返していましたが、交尾までは見届けられませんでした。
ついでに、同じモチノキの実に産卵していたコマユバチ(ツヤコマユバチ亜科)の一種です。最近では3年前の4月末にもこの木で産卵を見ていて、モチノキハマダラミバエに寄生しているのではないかと想像していますが、確認できる資料が見つかりません。
(2023.05.09・明石公園)
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