2026年8月9日日曜日

モチノキタネオナガコバチの産卵・♀の羽化を待つ♂

 10年近く続けていたココログからこのブロガーに引っ越して、最初の記事が同じくモチノキタネオナガコバチの産卵でした。ところがそれ以来産卵風景を目にする機会がなく、これが7年ぶりの撮影です。前回の木のすぐそばにあるモチノキで、よく探すと産卵中の♀が何匹も、また♂の姿もちらほら見えましたが、なぜか前回の木では見つかりませんでした。
以前の記事にいただいたコメントによれば、モチノキタネオナガコバチは「5月下旬~6月と8月に年2回羽化し、種子の中で幼虫態で越冬する」ということです。これまでの観察でも5月上旬(2023年)や7月下旬(2015年2019年)に♀の羽化や交尾行動を、また産卵を6月中旬(2010年2014年)と8月上旬(2019年)に見ていますが、それぞれ越冬幼虫から羽化した第1世代と、その子供たちが羽化した第2世代ということでしょう。

お尻から後方に伸びているのは産卵管鞘で、産卵管そのものは果肉に刺さっています。


同じ個体ですが、一度産卵管を抜いてから再び突き刺そうとしています。穿孔位置を決める時はこのように産卵管と鞘が一体になっていますが、やがて穿孔がすすむにつれ鞘が離れて産卵管のみ果肉に入っていきます。

これは別個体。産卵管はほぼ目いっぱい果肉に挿入されています。同属でクロガネモチやナナメノキなどの果実に寄生するニッポンオナガコバチと外見が非常によく似ていますが、やや大型で、♀の産卵管がはるかに長いことで見分けられます。寄主の果実が大きい分、長い産卵管が必要なんでしょう。

これは♂で、間もなく羽化してきそうな♀を待っているようです。この♂は中くらいの大きさですが、ニッポンオナガコバチの♂と同様、この種のオスも大型になるほど暗色部が多くなる傾向があります。


♀は表皮の直下まで進んできていて、顔を出すタイミングを見計らっているところでしょう。

先が齧り取られたような果実に産卵していますが、幼虫は無事に育つんでしょうか。

(2026.07.30・明石公園)

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