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2019年10月31日木曜日
2019年10月30日水曜日
女王を運ぶ?シベリアカタアリ
公園の柵に使われている竹の割れ目にシベリアカタアリ Dolichoderus sibiricus が集まっていました。
よく見れば集団の中心には大きなアリが1匹。
大きな腹部と胸部、女王のようです。
これは口移しに何かを与えている、あるいは貰っているところでしょうか。
しばらく見ているうちに全体がゆっくり移動し始めましたが、女王は働きアリに四方から引っ張られてなすすべも無い風情です。
ほとんどの脚や触角が働きアリの大顎に咥えられて、攻撃されているようにしか見えません。
頭の大きさには大きな差はありませんが、
女王の頭頂部には3個の単眼がはっきり見えます。
鋭い歯が並ぶ大顎ですが、噛む力は手加減しているんでしょうか。
30分ばかり見ていましたが、働きアリたちが四方から引っ張る力がちょうど均衡しているのかその間の移動は10cmにも足らず、結局どこへ行こうとしているのか、分からないままその場を離れました。
(2019.10.17・明石公園)
2019年10月29日火曜日
2019年10月28日月曜日
ネッタイヒメクロミバエ
キリの幼木の葉の上を、この仲間がいつもやっているように翅を大きく動かしながら歩いていたミバエです。
ネット画像を探してみると「廊下のむし探検」さんの画像リストや tukik さんの「小さきものたちの世界」に同種と思われるものが掲載されていて、ともにケブカミバエ亜科のネッタイヒメクロミバエ Spathulina acroleuca としておられます。この和名・学名で更に検索すると多数の生体や標本の画像が出てきて、翅の斑紋などよく一致するのでこの種で間違いないでしょう。
ネット画像を探してみると「廊下のむし探検」さんの画像リストや tukik さんの「小さきものたちの世界」に同種と思われるものが掲載されていて、ともにケブカミバエ亜科のネッタイヒメクロミバエ Spathulina acroleuca としておられます。この和名・学名で更に検索すると多数の生体や標本の画像が出てきて、翅の斑紋などよく一致するのでこの種で間違いないでしょう。
翅を左右交互に、やや捩りながら前に動かすので正面からは翅の裏側が見えることになります。
腹端を見れば♀ですね。
体長は約3.8mm、翅端まで約5mmです。
(2019.10.09・明石公園)
2019年10月27日日曜日
アオモンツノカメムシ・幼虫の脱皮
昨日の記事の続きです。
アオモンツノカメムシの卵塊や孵化幼虫の集団を見たカクレミノの、別の葉では1齢から2齢への脱皮が進行中でした。
アオモンツノカメムシの卵塊や孵化幼虫の集団を見たカクレミノの、別の葉では1齢から2齢への脱皮が進行中でした。
小さな1齢幼虫(特に頭部が小さいので区別できます)と、脱皮したばかりで体色の薄い2齢幼虫、それにすでに前体部が黒っぽくなった2齢幼虫が混在しています。そして画面中央上部に脱皮中の個体が。
脱皮完了。
しばらくするともう1匹、脱皮を始めました。
こちらも無事に出てきました。
(2019.10.09・明石公園)
2019年10月26日土曜日
2019年10月25日金曜日
ヒラアシキバチの産卵
9月下旬に見た際には場所が高すぎてうまく撮影できなかったヒラアシキバチの産卵場面ですが、その5日後に同じエノキを訪れると、来ていたのは前回と同じく1匹だけですが、どうにか撮れる場所で産卵をしていました。
やはりかなり高い位置で、カメラを頭上に持ち上げ背面モニタを見ながらオートフォーカス頼みの撮影です。
まだ穿孔をはじめたばかりのようで、腹部を左右に捩るように動かす様子がいかにも苦し気です。
この段階ではカメラなど全く眼中に無いんでしょうね。
足場が悪く盛んにブレていますが、動画も撮ってみました。
穿孔中の産卵管を見ると、結構複雑な動きをしていることが分かります。付着した木屑の動きからすると、産卵管が1本の管ではなくいくつかの部品を束ねたような構造になっていて、それぞれの部品が互いに滑るように前後運動をしているようです。
一体どんな構造になっているんだろうと思いちょっと検索してみると、こんな記事が見つかりました。
よく理解できませんが、ハチの産卵管の構造を医療機器に応用できないかというような話のようです。
(2019.10.01・明石公園)
2019年10月24日木曜日
カタビロコバチの一種
7月末にモチノキタネオナガコバチが集まっていたモチノキを見に行くと、1匹のカタビロコバチがうろついていました。
初めて見る種ですが、そらさんが「ご近所の小さな生き物たちフォト」にカタビロコバチ科の仲間02として載せておられるものと同じだと思います。
実の上でも産卵を始めそうな様子は見せません。どんどん歩いて行くので正面からは撮れませんでした。
体長は約3.8mmです。
近くの枝に1匹、別種のカタビロコバチがいました。
これもすぐに逃げられたのでこんな写真しかありませんが、キイロカタビロコバチ Sycophila variegata かも知れません。
カタビロコバチ科は多くが植物に虫こぶを作る昆虫に対する寄生者、あるいは同居者として知られているそうです。この公園内でもイスノキモンオナガコバチが発生しているイスノキの実や、ニッポンオナガコバチが出て来るクロガネモチの実に別種のカタビロコバチが産卵するのを見ています。それらがそれぞれのオナガコバチに直接関係を持っているのかどうかは分かりませんが、今回撮影した2種のカタビロコバチのどちらかが、モチノキタネオナガコバチの寄生者あるいは同居者ということもありそうな気がします。
(2019.10.01・明石公園)
2019年10月23日水曜日
ムネアカトゲコマユバチ♀
いつもの公園の伐採木置き場でよく見かけるムネアカトゲコマユバチ Zombrus bicolor です。
カミキリムシ類に寄生するようですが、まだ産卵場面を見たことがありません。
(2019.10.01・明石公園)
数年前には6月に多数の♂を見ているので、その頃が出現時期だと思いますが、こんな遅い季節に見かけたのは初めてです。
カミキリムシ類に寄生するようですが、まだ産卵場面を見たことがありません。
(2019.10.01・明石公園)
2019年10月22日火曜日
ハモグリガの幼虫?
ノブドウの葉に白い軌跡が描かれています。
終点まで辿っていくと、薄い表皮の下に黄色いイモムシが見えていました。
体長は、真直ぐに伸ばせば4.5mmくらいでしょう。
透過光で見るとこんな感じです。
頭部です。
旺盛な食欲で、表皮に穴を開けることなく器用に食べ進んでいきます。
これは別の葉ですが、体長は同じくらい。
これはハモグリガ科の幼虫に違いなかろうと思っていたのですが、帰宅して“みんなで作る日本産蛾類図鑑V2”に当たってみるとノブドウにつくブドウコハモグリ Phyllocnistis toparcha という種がいるそうで、これはハモグリガ科ではなくホソガ科コハモグリ亜科に入れられています。どちらにしてもハモグリガの仲間でいいような気もしますが、タイトルには疑問符をつけておきました。
(2019.10.01・明石公園)