ネジレクチミズケムシという和名のある繊毛虫、スピロスマム Spirostomum の一種です。以前にも2度(2017.12.24,2021.08.20)出していますが、今回のものはより小型で、細胞口の位置が後端近くにあり、どちらとも違う種のようです。
画面右下の前端から始まった囲口部が後端に向かって全長の4/5ほど伸びていて、細胞口は後端近くに開いています。2022年4月30日土曜日
スピロストマムの一種( Spirostomum sp.)
2022年4月29日金曜日
シャシャンボキジラミ
長い間昆虫写真を撮っていても未だに植物には全く疎くて困ります。このキジラミを見つけた木もどこででも目にするような気がするものの名前がわからず、葉や幹の写真を撮って帰りネットで調べてみて初めてこれがシャシャンボだと知りました。それを元に「山陰地方のキジラミ図鑑」にあたってみると、この日見つけたキジラミはシャシャンボキジラミ Cacopsylla vaccinii でよさそうです。島根県では6月に新成虫が出現するということですが、暖かい播州地方ではもっと早いのでしょう。ちょうど新成虫が羽化してくるシーズンだったようです。たくさんいましたが、どれも枝の先に伸び始めたばかりの小さな新葉の間に隠れるようにとまっているので、逃げられてばかりでいい写真が撮れませんでした。♂♀ともに体長約2.5mm、翅端まで3mm前後です。
2022年4月28日木曜日
イボヒラタカメムシ・雌雄
モチツツジの葉の上に乗っていました。以前のブログでも一度掲載した、イボヒラタカメムシ Usingerida verrucigera です。
ヒラタカメムシ類は枯木や倒木にいるものと思っていたので少し意外でしたが、“日本原色カメムシ図鑑第3巻”によれば「梅雨前後に多数の新成虫が、分散のため林縁部を飛び交うことがある」そうです。体長約6.5mm。腹端を見るとこの個体は♂のようです。2022年4月27日水曜日
アベマキの葉裏のシリジロメナガヒゲナガゾウムシ
アベマキの若葉の裏にシリジロメナガヒゲナガゾウムシ Phaulimia confinis がとまっていました。いつもはこちらのようにもっぱら枯れ木や朽木で見かける種で、緑色の背景で見るのは初めてのような気がします。越冬明けで移動の途中だったのかも知れません。
2022年4月26日火曜日
イスノキエダナガタマフシとイスノフシアブラムシ
昨日に続きイスノキの虫こぶです。
これはイスノキエダナガタマフシでしょう。柄の部分も含めて長さは5cmくらいです。2022年4月24日日曜日
イスノキエダイボフクロフシとヨシノミヤアブラムシ・その後
先月掲載したイスノキエダイボフクロフシを見に行くと、ひと月ほどで直径5cm前後に育っていました。
そしてどのゴールにも数個の脱出口が開いています。エピスティリスの一種(Epistylis sp.)
エピスティリス(Epistylis)は群体性のツリガネムシで、こちらのようにミジンコやケンミジンコなどの付着しているものもよく見かけますが、この日採集したサンプルには単独で浮遊する群体が非常に多く見られました。同じ群体性のカルケシウム(Carchesium)と違って収縮する時は全部の細胞が一斉に収縮し、その際柄は動きません。
(2022.03.25・明石公園の池にて採集)
2022年4月23日土曜日
イスノキで交尾していたタマバエの一種
いつも見ているイスノキで、今年もイスノキハリオタマバエ(?)の蛹殻がたくさん見られたので、そのあたりに羽化した成虫がいないかと探していたら、葉の裏で交尾しているタマバエが見つかりました。イスノキハリオタマバエ(と思われるもの)よりひと回り小型で体色も薄く、別種のようです。イスノキに何らかのつながりががあるのかどうか分かりませんが、他には見つからなかったので偶然飛んできただけなのかもしれません。
2022年4月22日金曜日
シモツケマルハバチ幼虫
アラカシの幹を登っていたきれいな芋虫。背中の二又に分かれた突起が特徴的で、調べてみるとシモツケマルハバチ Apareophora japonica の幼虫のようです。体長は12mmくらいで、まだ若齢だと思いますが、食草を離れて迷子になってしまったんでしょうか。
2022年4月21日木曜日
オオウンモンクチバ
草むらを歩いていると足元からとび出してきました。オオウンモンクチバ Mocis undata だと思います。越冬明けの成虫かと思ったら、蛹で冬を越すそうなので、羽化したばかりなんでしょう。前翅長は約23mmです。
2022年4月20日水曜日
オカモトトゲエダシャク若齢幼虫
先月成虫を出したばかりですが、コナラの葉裏でオカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria の幼虫を見つけました。
体長は12mm前後。こちらのような特徴的な白い模様が無く、全身ほとんど黒褐色なのは若齢のせいでしょう。