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2026年9月28日月曜日

ヒメコバチに寄生されたホソバシャチホコ幼虫

 芋虫毛虫が平気な方でも、こういう光景は敬遠されるかもしれません。

アラカシの葉の裏にいたホソバシャチホコ Fentonia ocypete の幼虫ですが、寄生バチの幼虫を一杯くっつけています。

この状態で体長25mmほどですが、頭部の大きさから見てすでに終齢かも知れません。


寄生者の方は、おそらくヒメコバチ科 Euplectrus 属の一種と思われます。Euplectrus は多くの鱗翅目幼虫に外部寄生する寄生バチですが、このあたりでもかなり繫栄しているようで、夏場にはこの仲間に寄生された蛾の幼虫が木の葉の裏などでよく見つかります(こちらやこちら)。幼虫が成熟するとこちらのように寄主の腹側に回り、粗い繭を紡いで蛹化します。そして体長2~3mmの小さなハチが羽化してきます(こちら)。

寄生された幼虫は移動こそしませんがまだ生きていて、撮影中ときどき頭を動かしていました。

(2026.09.23・明石公園)


2026年9月27日日曜日

ナカアオフトメイガの幼虫

 最近似たような趣向の記事が続いていますが、

アカメガシワの葉が丸められているのが気になります。

上から覗き込むと、イモムシの巣でした。

フラッシュを光らせてもう1枚。調べてみるとナカアオフトメイガ Teliphasa elegans の幼虫でした。蛹化の準備かと思いましたが、体長が15mmほどなのでまだ中齢でしょう。ネット上の画像を探すと、同じように葉を丸めた巣の中に入っている写真がたくさん出てきました。巣の中から頭を出して周りの葉を食べるのだそうです。

正面から。


(2026.09.23・明石公園)

2026年9月24日木曜日

ナガマドキノコバエの一種・雌雄

 アカメガシワの葉の裏で交尾していたナガマドキノコバエです。「観察会」で一緒に散策していた虫仲間が見つけたものを撮らせてもらいました。ナガマドキノコバエはシイタケ栽培の重要害虫として知られていて、以前にこの公園でも繁殖しているのを見たことがあります。しかし個体数は多くないようで、それ以来15年間一度も目にしていませんでした。キノコバエとしては大きい方で、色もきれいなので翅を開いてとまっているとガガンボを小さくしたようにも見えます。以前の投稿では単にナガマドキノコバエとしていましたが、最近の研究で同種が複数種に分けられたらしいので、今回は ナガマドキノコバエの一種( Neoempheria sp.) としました。


右の、やや大きくて腹部が膨れている方が♀だと思います。体長約4.5mmです。



(2026.09.19・明石公園)

2026年9月21日月曜日

アズキガイ

 最近の雨で湿った切り株の上をアズキガイ Pupinella rufa が這っていました。殻の高さが1cmほどの細長いカタツムリです。この公園にはたくさんいますが、普段は落ち葉の間や朽木の割れ目などにいて、雨上がりなどの他はあまり人目につくことはありません。
一般的なカタツムリは触角が2対あって上の長い方の触角の先に眼がついていますが、このアズキガイでは触角は1対で、その付け根のあたりに眼があります。また、これも普通のカタツムリとは違って「蓋」を持っているのですが、残念ながら下の写真では見えません。以前のブログに幼貝を載せていますが、殻の形がずいぶん違うのでコメントをいただくまで同種とは気づきませんでした。中部地方以西の日本各地に分布しているようですが、いくつかの府県では絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されています。





(2026.09.12・明石公園)


2026年9月19日土曜日

シュロの葉の裏のヘリグロメンコガ

 木立の中の薄暗い場所に丈の低いシュロの木があったので、あまり期待もせずに大きな葉を持ち上げてみると、裏側に小さな黄色い蛾が何匹もついていました。ヘリグロメンコガ(Opogona sp.)です。10年以上前に初めて名前を調べた時はまだ和名のみで学名はついていないということでしたが、今回改めて検索してみてもその点変わりはないようです。食草に関する情報も見つかりませんでしたが、シュロの木に何等かの関係があるのか、単に休憩場所に選んだだけなのか、よく分かりません。


周りの葉にも同じようにいて、計20匹くらい数えました。



上2枚と下の3枚は別個体。それぞれ翅端まで約4mmと4.5mmです。



(2026.09.12・明石公園)


2026年9月18日金曜日

ヒメベッコウハゴロモの交尾

昨日の記事と同じ場所にはヒメベッコウハゴロモ Ricania taeniata もたくさん見つかりました。ジュズダマの葉の上にいるのですが、非常に敏感で、近づくとほとんどが葉の裏に回り込んだり、ぴょんと跳ねて消えてしまいます。

ようやく、逃げずにゆっくり歩いている個体を見つけたと思えば、

交尾中でした。

右の大きい方が♀でしょうか。

(2026.09.12・明石公園)


2026年9月17日木曜日

交尾中のハマベアワフキ

 ジュズダマの茎で交尾していたハマベアワフキ Aphrophora maritima です。何度も撮影している普通種ですが、当ブログでは初登場です。
和名に反して生息場所は浜辺に限らず、平地のイネ科植物上で普通に見られるそうですが、この公園では水辺に近い場所でよく見かけます。


左の個体で翅端まで約10mm。雌雄の別は分かりませんが、2、3枚撮るうちに離れてしまいました。

(2026.09.12・明石公園)

2026年9月15日火曜日

アオマツムシの隠れ家

 一面瘤だらけのヤブニッケイの葉の下から、長い触角が伸びています。

葉の瘤はニッケイトガリキジラミの寄生によるものですが、触角の主は?

アオマツムシでした。先日♀の幼虫を出したばかりですが、これは♂の成虫です。日中はこんなところに隠れているんですね。背中のあたりに白い糸も見えるので、やはりこの場所も元はクモかイモムシ・毛虫の隠れ家だったのかも知れません。

(2026.09.12・明石公園)


2026年9月14日月曜日

アズチグモの隠れ家

 端が折り返されたクズの葉を見つけました。

中身が気になります。

隙間から覗くと、特徴的な顔が。

葉をつまんで拡げてみると、卵嚢を守るアズチグモの♀でした。

(2026.09.12・明石公園)


2026年9月13日日曜日

ツユムシとアズチグモ

 幼木のクワの葉から、ツユムシがぶら下がっていました。

交尾器を見ると♂です。普通種のツユムシ Phaneroptera falcata ですが、最近はこんな虫まであまり見かけなくなってしまいました。

先日登場したばかりですが、今回もアズチグモの仕業でした。獲物の喉元をしっかり咥えています。

自分よりはるかに重い獲物を、こんな姿勢でよく落とさずに支えていられるものだと感心しました。

(2026.09.12・明石公園)


2026年9月12日土曜日

アオスジアゲハの卵

 目の前のクスノキにアオスジアゲハが1匹飛んで来て、しばらく物色した後1枚の葉の裏に腹端をつけるのを目撃したので、葉を裏がえして産みたての卵を拝見しました。

周りにはもっと新鮮で旨そうな葉もたくさんあるのに、なぜか古い食痕のあるくたびれた葉の端っこに産み付けていました。直径1.2mmほどの球形で、表面には一見なんの模様も凹凸もないように見えますが、

もっと拡大してみても同じでした。

(2026.09.05・明石公園)


2026年9月11日金曜日

ミカドトックリバチ

 どこからか飛んできたトックリバチが目の前のエノキの葉にとまりました。見ればイモムシを捕えています。蛾の幼虫でしょう。
この場所ではムモントックリバチやその巣をときどき見かけますが、黄色い斑紋の位置からこれはミカドトックリバチ Eumenes micado だと思います。ハチは大顎で獲物の頭部のすぐ後ろをくわえていましたが、その腹部に針を刺すような動作もしていました。イモムシが暴れないよう、ダメ押しの麻酔だったのかもしれません。間もなく獲物とともに飛んで行ってしまいました。
風で葉が揺れてフラッシュの欲しい状況でしたが、咄嗟のことで準備が出来ず、撮った写真はどれも少々ブレてしまいました。




この数日前に、クサギの葉裏に作られたトックリバチの巣を見ています。

形を見ると同種の可能性もあると思います。まだ口が閉じられていないので、獲物を捕らえたハチが帰ってこないかと期待してしばらく見張っていましたが、駄目でした。

(2026.09.05/巣は09.01・明石公園)


2026年9月9日水曜日

ハネナガイナゴ

 バッタが続きますが、これはハネナガイナゴ Oxya japonica だと思います。昨日のショウリョウバッタと同じ場所で、やはりジュズダマの葉を食べていました。翅が腹端を超えているのでハネナガイナゴとしましたが、通常は翅の短いコバネイナゴ O. yezoensis にも長翅型が出現して、それとの区別が少々難しいようです。♂の交尾器や♀の腹面を見れば分かるとのことですが、側面の写真だけでは無理でしょう。ただコバネの長翅型はそれほど多くないそうなので、とりあえずハネナガイナゴとしておきます。

腹端を見ると♂のようです。体長は約27mmです。

(2026.09.05・明石公園)


2026年9月8日火曜日

もう一度ショウリョウバッタ

 ショウリョウバッタはつい先日出したばかりですが、ジュズダマの葉をせっせと食べている♀がいました。

さすがに体が大きいだけあって、みるみる葉が減っていきます。と思いながら見ていたら、突然ファインダーから消えました。

周囲を探すと、すぐ隣の葉で♂が背中に乗って交尾していました。



(2026.09.05・明石公園)



2026年9月7日月曜日

チュウガタシロカネグモ♀

 お堀近くのササの間に網をかけていたチュウガタシロカネグモ Leucauge blanda です。

体長10mmほどの♀です。この巣網は水平円網と呼ばれますが、大抵やや斜めに傾いています。腹部の黒い帯の間は銀色に輝いています。こういう、アルミ箔でも貼ったように輝く銀色は昆虫ではほとんど見かけませんが、クモの仲間ではギンメッキゴミグモにギンナガゴミグモ、シロカネイソウロウグモと、この近辺だけでもわりあい普通に見られます。

円網の中央は円く穴が開いていますが、これはアシナガグモ科によく見られる特徴だそうです。

(2026.09.05・明石公園)