2023年1月31日火曜日

アカハネオンブバッタの幼虫

 平年並みに寒い日でしたが、一緒に歩いていた虫仲間が案内してくれた日当たりのよい草むらを探すと、小さなバッタの幼虫が何匹もとび出してきました。このあたりでも近年急速に増えてきたアカハネオンブバッタ Atractomorpha sinensis sinensis で、従来のオンブバッタ A. lata と違って成虫でも幼虫でも越冬しているようです。緑色型と褐色型を1匹づつ撮影しました。体長は1センチ強です。



(2023.01.31・明石公園)

2023年1月30日月曜日

ヒメコバチ科の一種・深度合成(Tetrastichinae 亜科)

 このヒメコバチはこちらと同じ種だろうと思って撮影したのですが、画像を見ると腿節の色が違っていました。同じ Tetrastichinae 亜科の別種のようです。これもヤツデの葉裏で見つけました。







(2023.01.04・垂水区松が丘公園にて採集)

2023年1月27日金曜日

Sympiesis ?derogatae(ヒメコバチ科)

 ヒメコバチの仲間には青緑色に輝く美しい種が多いのですが、これもその一つ。多分こちらと同じで、Sympiesis derogatae の♀ではないかと思います。ヤツデの葉の裏で久しぶりに見つけました。ハモグリバエに寄生するそうです。




もっと細部を見たいので、以下持ち帰って深度合成撮影です。










(2023.01.05・明石公園)

2023年1月24日火曜日

繊毛虫の一種(?Bursellopsis sp.)

 冬場によく見かける大型の繊毛虫で、以前のブログに出したものと同じものです。何度も撮影していながら名前は分からないままだったのですが、いつも参照している原生生物情報サーバをあらためて眺めていて、Bursellopsis(ブルセロプシス属) に似ていることに気づきました。「細胞口は窪んでいて,周囲に繊毛列(body kineties)が盛り上がる。」という属の特徴が挙げられています。参考になる記事が他にはほとんど見つからないので確実ではありませんが、同属である可能性は高いのではないかと思います。
球形に近い形のものが多く、回転しながら比較的ゆっくり泳ぎます。かなり貪食のようで、ワムシや、小型のミジンコ類まで飲み込んでいるのが見られます。





動画です。


次は別個体。

最初のものよりやや大型です



飲み込んだワムシ?が見えます。


動画です。


(2023.01.13・明石公園 剛の池にて採集)

2023年1月23日月曜日

名前の分からないクモ

ヤツデの葉柄に張り付いていた脚の長い小さなクモです。体長が2.5mmほどしかないので幼体かも知れませんが、触肢が膨れているので♂でしょう。初めて見たような気がするのであちこちネット上の画像を探してみたのですが、似たものが見つかりません。なにものでしょうか。




(2023.01.11・舞子墓園)

2023年1月22日日曜日

Neanastaus albitarsis(ナガコバチ科)

 お気に入りの美しいナガコバチ、Neanastaus albitarsis です。お馴染みの種ではありますがいつもお目にかかるのは越冬中の個体ばかりで、暖かい季節の活動中の姿はまだ一度しか見ていません(こちら)。今回もヤツデの葉裏で見つけたのですが、その場で撮影した後、採集してスタック画像も撮りました。国内で記録されている Neanastaus 属はこの albitarsis ただ1種とされていましたが、未記載種も存在するようで、近所の公園でも一度撮影しています(こちら)。











(2023.01.04・垂水区松が丘公園)

2023年1月19日木曜日

ハイイロリンガ

 ネズミモチの枝を見上げて歩いているとこの ハイイロリンガ Gabala argentata が見つかりました。普通種だと思いますが、撮影するのは十数年ぶりです。成虫で越冬するようで、前回見たのも11月でした。葉をつまんでも逃げないので、今回はあちこちアップも撮っておきました。



顔の前に突き出しているのは下唇髭ですが、この蛾はこんなふうに左右ずらせているのが普通のようです。




(2023.01.11・舞子墓園)


2023年1月18日水曜日

オビケイソウの一種(深度合成)

 これは以前の記事でヌサガタケイソウの一種?として出したものと同じ種だと思いますが、あらためて調べてみるとヌサガタケイソウ(Tabellaria 属)ではなくオビケイソウ(Fragilaria 属)の仲間のようです。一見平べったく見えますが、細胞の中央付近が結構膨らんでいて、1枚撮りではたとえ表面だけでも全体にピントを合わせることができません。カバーガラスで押さえるとすぐに被殻が破れて内容物が流れ出してしまいます。で、今回は深度合成をしてみました。1枚目と3枚目は偏斜照明、2枚目は微分干渉です。前回の一枚撮りに比べると比較内部の様子がよく分かると思いますが、反面全体にざらついたような荒れた感じになって、あまりすっきりした画像とは言えません。深度合成は難しいですね。




(2023.01.13・明石公園剛の池にて採集)