2026年6月8日月曜日

コガネグモとシロカネイソウロウグモ

 高さ1mほどに伸びたセイタカアワダチソウの間に、大きなコガネグモが巣を張っているのを見つけました。通路に腹面を向けていて、反対側は草が密生しているので背中の模様を確認できないのですが、体長が20mmほどもあるのでコガネグモ Argiope amoena に間違いありません。網にかかったバッタの仲間を食べているところでした。
この公園ではよく目にするのはコガタコガネグモばかりで、コガネグモの成体はあまり見かけません。と言って別に珍しいものでもないのでとりあえず記録だけ、というつもりで何枚か撮影しておいたのですが、帰宅後パソコンで画像を見ると、撮影時には気づかなかった寄食者が写っていました。銀白色に輝くシロカネイソウロウグモです。これまで越冬中の幼体やジョロウグモの巣の端にぶら下がっている(こちら)のを見たことはありますが、実際に家主の食事のお相伴にあずかっているところは初めてです。気づいていればもっと丁寧に撮ったものを、全く迂闊でした。普通種と思っても、気を抜かずによく観察しないといけませんね。


焦点から外れていますが、獲物の上に白いクモが写っています。


気づかぬままに、シロカネイソウロウグモもにどうにかピントが合っていました。

上のカットからトリミングしたものです。

(2026.06.04・明石公園)


2026年6月7日日曜日

カシワマイマイの幼虫

 アベマキの幹を上っていた毛虫を、軽く息を吹きかけて止めました。体長30mmほどのカシワマイマイの幼虫です。終齢では巨大な毛虫になるのですが、これで3齢か4齢くらいでしょうか。世の中に毛虫の好きな人は多くないと思いますが、細部をじっくり見るとその構造の複雑さに驚かされます。動きを止めている間に、各部のアップを撮っておきました。







(2026.05.24・明石公園)


2026年6月6日土曜日

アベマキ葉裏の繭から羽化したゾウムシ

 昨日の記事の、アラカシの葉裏についていた繭を持ち帰ってから6日目、羽化が始まりました。
繭を作った虫の正体さえ分かればよいと思って容器に入れたまま放置していたのですが、この日の朝ふとルーペで覗いてみると、ちょうど繭の一端がきれいな円形の蓋状に噛み切られていて、隙間から中の虫が見えています。やがて蓋を押し開けて出てきたのは体長2mm半ほどのゾウムシでした。
このゾウムシ、以前にも見たことがあると思って調べると、同種と思われるものを6年前に出していました。その記事では種名を「マダラケシツブゾウムシ?」としていたのですが、これはマメダオシやアメリカネナシカズラに寄生して虫こぶを作る種です。今回同じものがアベマキについた繭から出てきたことで、別種であることがはっきりしました。
そこであらためて甲虫図鑑やネット情報にあたってみたのですが、うまく当てはまる種が見つかりません。体形や上翅の斑紋はアカタマゾウムシ Stereonychus thoracicus に似ていると思ったのですが、これはヤチダモに寄生する種で、体長も5~5.5mmと倍以上あって全くの別種です。ただこの種の属する Stereonychus はすべて脚の爪が1本ということですが、下の写真から分かるように今回繭から出てきたゾウムシも爪が1本です。多くの甲虫と同様ゾウムシでも通常爪は1対なので、それが1本ということは候補がかなり絞れそうな気がしますが、 Stereonychus 属以外の1本爪ゾウムシがどれくらいいるのかもよく分かりません。ただ外見も似ていることから、Stereonychus の可能性もあるのではないかと想像しています。







「一本爪」であることが見てとれます。

深度合成でも撮っておきました。



口吻が腹面に引き込まれ、触角もそれに隠れて見えませんが、うまく引き出すことが出来ませんでした。


(2026.05.30・自宅)



2026年6月5日金曜日

アベマキの葉の裏の小さな繭と幼虫

 アベマキの葉の裏に、小さな卵のようなものがいくつもくっついているのを見かけました。

この樹の葉にはいろんな虫こぶが出来るのでこれもその一つかと思ったのですが、

拡大すると中に何かの幼虫のような形がぼんやり見えます。長さは2.4mmくらい。

こちらが頭のようです。

もう一つ。

どうやら何かの幼虫が繭を紡いだ後、中で蛹化を待っている状態のようです。

探してみるとまだ裸の幼虫も見つかりました。


体長は3mmほどで、丸々と太っています。長さ2.4mmの繭には収まらないのではないかという気もしますが、繭づくりのために糸を吐き出すと縮んでしまうのかも知れません。

頭部はやはり繭の中に透けて見えていたのと同じです。
これらの繭を作ったのがどんな虫か気になったので何個か持ち帰っていたところ、9日後になって羽化してきました。その正体は次の記事で。

(2026.05.24・明石公園)


2026年6月4日木曜日

クワナケクダアブラムシの幼虫たち

 これはアベマキの枝に群がっていたアブラムシですが、以前のブログにも出したクワナケクダアブラムシ Greenidea kuwanai の幼虫だと思います。この公園では同じ Greenidea 属のニホンケクダアブラムシ G. nipponica や和名無しの G. nigra を確認していますが、それらの種名や特徴はすべて研究者の杉本さんに教えていただきました。その杉本さんからいただいたコメントによれば、クワナケクダアブラムシを外見で近似種と区別する特徴は、まず脛節の色は基部が濃く、先端に向かって淡色になること、もう一つは幼虫角状管の間にある硬化板の形が「富士山型」(尾片側が裾野、頭部側が山頂)を呈していることで、今回の写真でもそれらの特徴は見てとれます。幼虫たちには甘露を求めてアミメアリが集まっていましたが、成虫は見られませんでした。






(2026.05.24・明石公園)


2026年6月3日水曜日

繭を紡ぐマイマイガの幼虫

 ササの葉の裏で繭を紡ぎはじめたマイマイガの幼虫です。見つけた時はしきりに頭を動かしていましたが、場所が地上に近くて近づきにくく、邪魔な葉をかき分けたりしていると動きを止めて固まってしまいました。






(2026.05.24・明石公園)

2026年6月2日火曜日

不明ヨコバイ幼虫

 イタドリの茎でヒメコブハムシの卵を探していると、こんなものも見つかりました。体長2mmほどのヨコバイ類の幼虫です。小さいながらもなかなかカラフルな外見ですが、これがどんな成虫になるのか見当がつきません。茎や葉柄に口吻を突き刺していましたが、レンズを近づけるとくるりと裏側に回ってしまうので、体の側面やお尻しか撮れませんでした。




(2026.05.24・明石公園)