2026年6月5日金曜日

アベマキの葉の裏の小さな繭と幼虫

 アベマキの葉の裏に、小さな卵のようなものがいくつもくっついているのを見かけました。

この樹の葉にはいろんな虫こぶが出来るのでこれもその一つかと思ったのですが、

拡大すると中に何かの幼虫のような形がぼんやり見えます。長さは2.4mmくらい。

こちらが頭のようです。

もう一つ。

どうやら何かの幼虫が繭を紡いだ後、中で蛹化を待っている状態のようです。

探してみるとまだ裸の幼虫も見つかりました。


体長は3mmほどで、丸々と太っています。長さ2.4mmの繭には収まらないのではないかという気もしますが、繭づくりのために糸を吐き出すと縮んでしまうのかも知れません。

頭部はやはり繭の中に透けて見えていたのと同じです。
これらの繭を作ったのがどんな虫か気になったので何個か持ち帰っていたところ、9日後になって羽化してきました。その正体は次の記事で。

(2026.05.24・明石公園)

2026年6月4日木曜日

クワナケクダアブラムシの幼虫たち

 これはアベマキの枝に群がっていたアブラムシですが、以前のブログにも出したクワナケクダアブラムシ Greenidea kuwanai の幼虫だと思います。この公園では同じ Greenidea 属のニホンケクダアブラムシ G. nipponica や和名無しの G. nigra を確認していますが、それらの種名や特徴はすべて研究者の杉本さんに教えていただきました。その杉本さんからいただいたコメントによれば、クワナケクダアブラムシを外見で近似種と区別する特徴は、まず脛節の色は基部が濃く、先端に向かって淡色になること、もう一つは幼虫角状管の間にある硬化板の形が「富士山型」(尾片側が裾野、頭部側が山頂)を呈していることで、今回の写真でもそれらの特徴は見てとれます。幼虫たちには甘露を求めてアミメアリが集まっていましたが、成虫は見られませんでした。






(2026.05.24・明石公園)


2026年6月3日水曜日

繭を紡ぐマイマイガの幼虫

 ササの葉の裏で繭を紡ぎはじめたマイマイガの幼虫です。見つけた時はしきりに頭を動かしていましたが、場所が地上に近くて近づきにくく、邪魔な葉をかき分けたりしていると動きを止めて固まってしまいました。






(2026.05.24・明石公園)

2026年6月2日火曜日

不明ヨコバイ幼虫

 イタドリの茎でヒメコブハムシの卵を探していると、こんなものも見つかりました。体長2mmほどのヨコバイ類の幼虫です。小さいながらもなかなかカラフルな外見ですが、これがどんな成虫になるのか見当がつきません。茎や葉柄に口吻を突き刺していましたが、レンズを近づけるとくるりと裏側に回ってしまうので、体の側面やお尻しか撮れませんでした。




(2026.05.24・明石公園)

2026年6月1日月曜日

ヒメコブハムシの卵(糞ケース)

 いつもの公園のイタドリにヒメコブハムシ Chlamisus diminutus が来ていることを初めて知ったのは2年前の5月で、昨年も同じ季節に見ています。今年もそろそろ産卵の季節かと思って探しに来たのですが、何匹かの成虫は見かけたものの、産卵中の個体は見つかりません。すでに産み付けられて糞のケースに納まった卵はあちこちで見つかったので、かわりにそれらを撮影しておきました。

必ずかどうかは分かりませんが、これまでに見たところでは卵の入った“糞ケース”は常に葉柄の付け根に近い茎にくっつけられていました。ここでは3個産み付けられていますが、中央の糞ケースには小さな穴が開いています。

上から見ると左上のもう一つにも穴が見えます。母虫の作業ミスでしょうか。

糞ケースは上部に細長く伸びた突起がついているものが多いのですが、それが短かったり、全くないものもあります。

ここには4個並んでいますが、一番右の糞ケースには突起がないどころか、上部が開けっ放しです。

黄色の卵がむき出しですが、産卵の途中で邪魔でも入ったのか、あるいは材料が足りなかったのかも知れません。

この5個では上部の突起は短めです。母虫の個性でしょうか。

この日は合計五つの卵塊が見つかりましたが、孵化には早いのか、糞ケースを背負った幼虫は見かけませんでした。


糞ケースは私の老眼ではゴミにしか見えませんが、それが付着している茎には必ず表皮が齧られた跡があるので、それを目当てに探すと案外簡単に見つかります。

この成虫はちょうど葉柄の付け根でじっとしていたので、もしやこれから産卵か、と期待したのですがそのまま立ち去ってしまいました。邪魔が入ったので中止したのかな?

(2026.05.24・明石公園)

2026年5月30日土曜日

キアシキンシギアブ・♂

 2週間前のものですが、小川の辺のクワの葉にとまっていた♂のキアシキンシギアブ Chrysopilus ditissimis です。

3年前の記事とほとんど同じ構図ですが、今回はカメラとストロボの角度を少し変えて、翅が赤紫色に光るところを撮ってみました。

逃げないのでついでに横からも。

顔面も撮っておきました。
調べてみると Bkogger に引っ越してから♂ばかり出していました。以前のブログに出した♀と比べると、顔面はずいぶん違います。

(2026.05.14・明石公園)


2026年5月29日金曜日

ハエヤドリクロバチ科 Spilomicrus sp.

 ハエヤドリクロバチの仲間は、以前はこの公園でも冬場の葉裏探しなどでよく見つかったものですが、他の多くの虫と同様最近はあまり見かけなくなってしまいました。これはイタドリの花外蜜腺に来ていたもので、以前のブログに出したもの(こちら)とほとんど違いが認められず、また撮影時期も同じ5月だったので同種か、少なくとも同属だろうと思います。その記事には専門家の kurobachi さんから“ハエヤドリクロバチ科 Spilomicrus 属と思われます”とのコメントをいただいています。体長は約3.5mmで、しつこく撮影を続けても逃げもせず、何度か体の向きを変えながら蜜を吸っていました。






(2026.05.24・明石公園)