越冬明けのチョウ3種。普通種ばかりです。

地衣類に覆われた石垣を、マルトビムシでもいないかと思いながらじっと見ていると、上方から小さな甲虫が歩いてきました。ちょっと指を近づけ、警戒して立ちどまったところを数枚。すぐまた歩き始めて、わずかに目を離したすきに見失ってしまいました。
大きさも形も、この公園で時々見かけるヤマトケシマキムシ(?)に似ていますが、前胸背板の形がちょっと違い、触角の球桿部も細いようです。そこでその周辺をあたってみて、同じヒメマキムシ科のウスキケシマキムシ Corticaria japonica あたりか、と見当を付けてみましたが、写真では細かい部分が確認できず、あまり自信はありません。
クヌギカメムシの卵が孵化していました。
ここ数年来毎年産卵を確認している若いクヌギの幹です。卵塊を包むゼリー状の覆いの下から幼虫が現れる様子を撮りたくてときどき立ち寄っていたのですが、今回はタイミングを逃したようで、どの卵塊でもすでに孵化は済んでいました。
ひと月も前に撮ったハエです。サザンカの花の中にいて思うような角度から撮ることが出来ず、所属調べも難しそうなので放置していたものですが、しばらく更新も出来ていないので重い腰を上げて調べてみました。まず全体の印象は以前のブログに出したホソハナレメイエバエ属の一種(イエバエ科ハナレメイエバエ亜科)に似ています。その線で調べてみると、おなじみのそらさんのところと、やはりよく参考にさせていただいている“廊下のむし”さんのところで紹介されているシリボソハナレメイエバエ属にいくつかの特徴が一致することが分かりました。花弁や葯が邪魔をして写真では確認できない部分もありますが、見える部分だけから判断するとこの属である可能性が高いと思っています。
と、ここまで書き終わった後、投稿する前にもう一度検索してみると4年前の自分の記事が見つかりました。しかも今回よりかなり詳細な写真を撮っています。自分の迂闊さが嫌になりますが、4年ぶりなのでそのまま出しておきます。
アラカシの葉裏にとまっていたヨコバイです。初めて見る種だと思いながら撮影したのですが、調べてみると同種と思われるものを「アライヒシモンヨコバイ?」として以前のブログにも出していました。これは最近記載された種で、従来から知られていたヒシモンヨコバイ Hishimonus sellatus に酷似していて外見から両種の違いを見分けるのは困難なようです。ただ、両種のうち成虫で越冬するのはアライヒシモンヨコバイ H. araii のみということなのでそちらの可能性が高いと考えたわけですが、最近の温暖化のせいなのか、これまで成虫では越冬しないとされていた種でも真冬に成虫が見つかる例も多いので、決め手にはならないかも知れません。今回も疑問符付きで出しておきます。
これもケヤキの樹皮下で、タマゴクロバチの仲間と一緒にいた体の前後がオレンジ色の小さなテントウムシです。
他の虫に気をとられていたせいでかなりいい加減な写真が2枚しかありません。甲虫図鑑を見るとこの色合いの小型テントウはヒメテントウ属 Scymnus に数種が存在しますが、その中でこのあたりにいそうな普通種はツマアカヒメテントウ S. dorcatomoides とニセツマアカヒメテントウ S. rectoidesのようです。そのどちらかの可能性が高いと思いますが、この写真からは判別点が読み取れないので、とりあえず疑問符付きでツマアカヒメテントウとしておきます。