2026年10月13日火曜日

オナガササキリ♂

 撮影時にはササキリだと思っていたのですが、写真を見てちょっと違うことに気づきました。オナガササキリ Conocephalus exemptus の♂です。浅い池の周りに密生したジュズダマの間にいました。

盛んに翅を震わせて鳴いていることは分かるのですが、悲しいことに老人の耳にはほとんど聞こえません。

こちらが気になるのか時々鳴くのを止めて移動し、すぐにまた鳴きはじめます。体長は約20mm、翅端まで約22mmです。

ひと休みしてジュズダマの花(?)を食べています。

直翅目に詳しい虫仲間が、触角も含めた全体像を必ず撮っておく、と言うのを聞いて以来、自分でもそれを心掛けています。細くて長い触角がどこまで伸びているのか、ファインダーではなかなか確認できませんが、なかば目分量で撮った写真になんとか先端まで写っていました。片方は切れて短くなっていますが、長い方は体長の4倍くらいあります。因みに、ネット上の画像で触角の先まで写っているものはあまり見当たりません。まあ、限られたサイズの画像で全部入れると本体が小さくなり過ぎるということもありますが。

撮影中ふと気がつくと、すぐ近くに他の♂が2匹来ていました。ライバルの鳴き声に寄ってくるんでしょうか。これはそのうちの1匹ですが、触角がどちらも途中で切れています。

最初の♂が鳴いているところを、スマホで短い動画を撮ってみました。

風のせいで画面が揺れて見苦しいのはご勘弁ください。ボリュームを上げると、鳴き声が聞こえるような聞こえないような…。

(2026.10.08・明石公園)

2026年10月11日日曜日

サトクダマキモドキ♀

 いつも見ているヒメクダマキモドキにしては大きいな、と思ったらヒメではなくサトクダマキモドキ Holochlora japonica の♀でした。この公園で見かけるのはほとんどヒメの方で、本種もいるとは聞いていましたが撮影したのは多分これが初めてです。とは言ってもこの仲間には普段からあまり注意を払っていないので、特に少ないわけでもないのかも知れません。
浅い池のヒメガマの葉の間をゆっくり移動中でしたが、岸から離れているのでカメラを持った腕を一杯に伸ばして何枚か撮るうちに段々遠ざかってしまいました。体長は産卵管の先までで36mm、翅端まで60mmくらいです。



ヒメクダマキモドキ Phaulula macilenta と比べると、体が大きいわりに産卵管は小ぶりです。多分、産卵場所も違うんでしょうね。


(2026.10.08・明石公園)

2026年10月9日金曜日

ヤハズハエトリ♂

 ヤハズハエトリ Marpissa elongata は以前に♀(成体)や幼体(♂?)を出していますが、♂の成体は初登場です。たまに見かけるのですが、逃げ足が速くてうまく撮れたためしがありません。今回はヒメガマの葉の上を歩きまわっているのを追いかけながらシャッターを切ったのですが、やはり少々ブレてしまいました。きれいなハエトリです。



体長約7mmです。

(2026.10.08・明石公園)

2026年10月8日木曜日

ヒメコバチに寄生されたホソバシャチホコ幼虫・その後

 先日の、ヒメコバチの寄生を受けた可哀そうなホソバシャチホコ幼虫を十日後に見に行きました。

寄主幼虫は吸いつくされて見る影もありません。ただ、帰宅後写真を見比べてみて、前回は上向きに定位していたのが下を向いていることに気づきました。確かに生きてはいましたが、それだけの余力が残っていたとは驚きです。

この日はこちらのような、 ヒメコバチ幼虫が寄主を吸いつくしてその下に潜り込み、蛹化を始めた段階を予想していたのですが、見に来るのがちょっと遅かったようです。

寄主の残骸を持ち上げてみると、ヒメコバチの蛹の抜け殻が多数残っていました。右上には羽化に失敗したらしい Euplectrus sp.の成虫も見えますが、実は撮影時には気づいていませんでした。

抜け殻の他に、羽化せずに死んでしまったらしき蛹もいくつも残っていました。またそれらの間に白い幼虫が何匹か蠢いていました。肉食の双翅目幼虫のようで、ヒメコバチの蛹を攻撃していたのではないかと思いますが、単に寄主の残骸を食べていただけなのかも知れません。

(2026.10.03・明石公園)


2026年10月5日月曜日

ヘクソカズラグンバイの交尾

 8月に出したヒメグンバイやアワダチソウグンバイと同じ、ヘクソカズラグンバイの三つ巴の交尾です。よく見る光景ですが、ちょうど葉の表に秋晴れの強い日光があたって透けて見え、これもきれいなもんだと思って撮りました。

と言っても手持ちではブレるので、フラッシュで太陽光を真似ています。

(2026.10.01・舞子墓園)


2026年10月2日金曜日

蛾の卵に産卵する Telenomus sp.(タマゴクロバチ亜科)

 アカマツの葉に、きれいに並んだ卵が5個。と、その列の端に黒いゴミのようなものがくっついています。もしや、と思ってルーペを近づけると、嬉しいことに産卵中の寄生バチでした。


卵は長径が約2mmで、ネット上の数少ない情報を参照するとマツカレハの可能性が高そうですが、かなりあやふやです。

ハチはタマゴクロバチ(ハラビロクロバチ科、タマゴクロバチ亜科)の一種です。この仲間は以前のブログに何度も出していて、詳しい方からいろいろ教えていただいたのですが、今回の種はこちらやこちらと同じ、Telenomus 属で間違いないでしょう。体長は、産卵姿勢からは正確に見積もりにくいのですが、1から1.2mmくらいです。





普段から探していてもこういう場面にはなかなか行き会えないので、なるだけ刺激を与えないように慎重に撮りはじめたのですが、ハチは全く動じる気配もなく、最後には高倍率で撮るために枝から葉を抜き取っても産卵姿勢を続けていました。その間、ときどき体の方向を変えながらも腹端は同じ場所に付けたままでしたが、産卵にはこんなに時間がかかるものなんでしょうか。

(2026.10.01・舞子墓園)


2026年10月1日木曜日

アブラムシを捕えたヨツボシテントウ幼虫

 コナラの葉の上でヨツボシテントウ Phymatosternus lewisii の幼虫を見つけました。前回は木の幹を歩いていただけでしたが、今回はアブラムシを捕えていました。

楕円形のお皿を伏せたような扁平な体形で、体長は2.5mmくらいなのでまだ若齢と思われます。

この幼虫は、こちらのように獲物の脚に噛みついてそこから体液を吸い取るという面白い習性があるのですが、この角度ではよく分かりません。

今食われているのは手前の黒っぽいアブラムシで、色の薄い方はすでに吸い殻になっているようです。

獲物の隙間から、なんとか口元が見えました。アブラムシの左前脚をしっかり咥えています。

獲物のアブラムシはインドトゲマダラアブラムシ(カバイロトゲマダラアブラムシ)Tuberculatus indicus だと思います。周りの葉の上にも数匹づつついていて、アミメアリが甘露を貰いに来ていました。


(2026.10.01・舞子墓園)