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2023年6月15日木曜日

タイコトゲカサケイソウ属の一種?

 いつもの池ではよく見つかる円い珪藻です。小さいのでこれまであまり注意したことがありませんでしたが、今回少し調べてみました。
図鑑やネット情報から候補を探してみると、タイコトゲカサケイソウ属(キクロステファノス  Cyclostephanos)かタイコケイソウ属(キクロテラ Cyclotella)のどちらかのようです。構造の細部が確認できないので確実なことは分かりませんが、放射状の条線や中心部の粒々(?)の見え方から前者の可能性が高いと判断しました。下の画像は3個体をそれぞれ少しピント位置を変えて2枚づつ撮影したもので、倍率はすべて同じです。被殻の外縁から伸びているのは粘液糸です。




(2023.04.19・明石公園の池で採集)

2023年5月22日月曜日

川面のモロモロ~オビケイソウ・タルケイソウ

 4月末の近所の小川です。

流れの淀んだところの水面に、茶色いモロモロが浮かんでいます。見た目がちょっと汚いですが、少し掬ってきました。

顕微鏡で覗いてみると、モロモロの中身はほとんどが珪藻の糸状群体でした。

暗視野で見ると結構きれいなものです。


少し倍率を上げて微分干渉で。糸状の珪藻は主にオビケイソウ(フラギラリア Fragilaria)とタルケイソウ(メロシラ Melosira)の仲間のようです。

これがオビケイソウ。

こちらがタルケイソウです。

蛍光でも撮影してみました。自家蛍光のみで、すべてB励起です。

珪藻の葉緑体が赤く光っています。

オビケイソウ。10カットほどの深度合成です。

同じく深度合成で、タルケイソウ。葉緑体が面白い形をしています。

このオビケイソウは1枚撮りですが、緑色の細胞は何でしょうか。弱っているのかな。

2023年1月18日水曜日

オビケイソウの一種(深度合成)

 これは以前の記事でヌサガタケイソウの一種?として出したものと同じ種だと思いますが、あらためて調べてみるとヌサガタケイソウ(Tabellaria 属)ではなくオビケイソウ(Fragilaria 属)の仲間のようです。一見平べったく見えますが、細胞の中央付近が結構膨らんでいて、1枚撮りではたとえ表面だけでも全体にピントを合わせることができません。カバーガラスで押さえるとすぐに被殻が破れて内容物が流れ出してしまいます。で、今回は深度合成をしてみました。1枚目と3枚目は偏斜照明、2枚目は微分干渉です。前回の一枚撮りに比べると比較内部の様子がよく分かると思いますが、反面全体にざらついたような荒れた感じになって、あまりすっきりした画像とは言えません。深度合成は難しいですね。




(2023.01.13・明石公園剛の池にて採集)

2022年12月1日木曜日

淡水のイカダケイソウ(Bacillaria ?paxillifera)

 近所の河川敷の水溜まりで採ってきたサンプルを実体顕微鏡で覗くと、シャーレの底でこの珪藻の群体が盛んに伸び縮みを繰り返していました。タイトルには「淡水の」と入れましたが、この仲間は淡水から海水まで広く分布するということなので、昨年海で採集したこちらとおそらく同種と思われます。ネット上で見つかる資料には Bacillaria paxillifera という種が盛んに登場しますが、これもその種なのかも知れません。なお、同様によく見られるB. paradoxa,Nitzschia paradoxa という種名は現在では B. paxillifera のシノニムとされているようです。





この珪藻を観察しているといつものことなのですが、しばらく伸び縮みしていると疲れが出るのか動きが止まってしまいます。

動画です。



(2022.10.31・神戸市西区伊川にて採集)


2022年4月1日金曜日

ハリケイソウの一種(?Ulnaria sp.)

 アオミドロなどの糸状藻にたくさん付着して針山のような塊を作っている細長い珪藻です。古い図鑑で調べるとシネドラ属(Synedra)なのですが、最近その代表的な大型種(S. ulna)などがウルナリア属(Ulnaria)に移されたそうなので、どちらの名を使っていいのかよく分かりません。また和名はどちらもハリケイソウとされているようで、素人は混乱しますね。それはともかく、シャーレの中でこの珪藻の集団がキラキラ輝いているのはなかなか美しい眺めなので、なるべくその形を崩さないように水の厚みをたっぷりとって封入し、スタック撮影してみました。

暗視野の深度合成はハイライトの光芒が邪魔をしてなかなかすっきりした像になりません。

連写モードで約120カット、10秒ちょっとの撮影中にツリガネムシは結構動いていたように見えましたが、そこそこ止まって写っています。

やはり明視野の方が細部はよく見えます。

以下はカバーガラスで押さえつけて、通常の一枚撮り(DIC)です。




(2022.03.11・明石公園の池にて採集)

2022年1月14日金曜日

クチビルケイソウの一種

 クチビルケイソウ(Cymbella)の一種です。わりあい大型の種で、生体でも殻の条線がはっきり見えます。ゆっくり動いていました。

殻面にピントを合わせています。厚みのある被写体を偏斜照明で撮るとボケが片側に出て、ちょっとブレたように見えてしまいます。

こちらは細胞の中心付近にピントを合わせています。

(2022.01.07・明石公園 桜堀にて採集)

2022年1月2日日曜日

滑走運動をするイカダケイソウ(Bacillaria sp.)

「南京玉すだれ 」に例えられる滑走運動で知られるイカダケイソウ(Bacillaria)の一種です。今回は海で採集したものですが淡水性の種もあり、以前のブログでも2度(2013.07.09,2019.06.13)出していますが、後の方は淡水で採集したものです。クサリケイソウという和名も使われています。こういうものを撮影するときは動きを抑えないよういつも水の量を多目にとっているのですが、少し多過ぎたようで、ピントが一部にしか合いません。




動画です。



(2021.11.18・西舞子海岸にて採集)

2022年1月1日土曜日

コアミケイソウの一種(Coscinodiscus ?wailesii)

 これは冬の間、近所の海でネットを引くと大量に入ってくることが多いコアミケイソウ(コシノディスカス Coscinodiscus)の一種で、以前から播磨灘で時折大発生して海苔養殖などに被害を与える Coscinodiscus wailesii という種だと思います。

細胞はきれいな円筒形で、直径と高さがあまり変わりません。

これは深度合成画像ですが、実際は円筒の蓋(殻面)はやや凹面になっています。

別の細胞ですが、中心部には網目模様がありません。偏斜照明+深度合成です。

同じ画像からの切り出しです。

円筒の側面(帯面)。偏斜+深度合成です。

上の画像からの切り出しで、亀甲模様の上にさらに細かな網目模様が重なっているのが見えます。

これは合成に使った画像の1枚ですが、よく見ると亀甲模様と細かい網目模様ではピントの合う位置が少しずれています。円筒の面は画面右に向かって高くなっているので、網目模様は亀甲模様より外側にあるということでしょう。

(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月31日金曜日

プレウロシグマ(メガネケイソウ)

 海の珪藻、プレウロシグマ Pleurosigma の一種です。ゆっくりと動いていましたが、止まったところを見計らってスタック撮影しました。

生体でも暗視野で見ると結構綺麗なものです。殻長は370µmほどで、以前に出したものよりかなり大型です。

同じ画像からの切り出しです。

(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月9日木曜日

キートセロス属2種(Chaetoceros spp.)

 代表的な海の浮遊珪藻、キートセロス(キートケロス、ツノケイソウ)属の2種です。以前のブログでも同じようなものを出していますが、今回は深度合成しました。それぞれ暗視野と偏斜照明で撮影しましたが、きれいに仕上げるのは難しいですね。





(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年12月8日水曜日

リゾソレニア属2種(Rhizosolenia spp.)

 リゾソレニア属 Rhizosolenia の珪藻を二つ。先月出した ?robusta と違って、ツツガタケイソウの和名通りの形をしています。どちらも深度合成画像です。

これはこちらにちょっと似ています。

こちらは2細胞がつながっています。両端が針のように細長く伸びて画面からはみ出しそうです。

同じ画像から中央部の拡大。接続部を覆う被殻が出来ているようです。

(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2021年11月23日火曜日

リゾソレニアの一種(Rhizosolenia ?robusta)

大型の珪藻ですが、船型というか、ミカンの皮かタマネギの一片のような独特の形をしていて、初めて見た時はもっと大きな珪藻の破片かと思いました。実体顕微鏡暗視野ではきれいな青色に光って見えます。リゾソレニア(ツツガタケイソウ)の一種で、手持ちの図鑑やネット上の画像を調べた限りでは Rhizosolenia robusta という種に一致しますが、近縁の別種なのかもしれません。厚みがあってごく一部にしかピントが合わないので深度合成してみましたが、そのためかえって立体像が想像し難くなったようでもあります。
写真は2つの細胞をそれぞれ暗視野と明視野で撮ったものですが、最初のものは(船の形に例えるなら)船底をスライドガラスにつけた状態、2番目はやや横倒しになった状態ということになります。





(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)