ケヤキの樹皮下から出てきた、肉眼ではどっちが頭かもわからないような小さな虫にレンズを向けてみると、以前に一度だけ撮ったことのあるマルコチャタテ でした。12年前はじめて見た時に、翅が無いので「チャタテ類の幼虫」として投稿し、Psocodea さんから「 Cerobasis guestfalica の成虫、コチャタテ亜目コチャタテ科」と教えていただいた種(和名がマルコチャタテ)です。「同定手引 屋内害虫の同定法(5)噛虫(チャタテムシ)目」(こちらからダウンロードできます)によれば体長1.6~2mmで、単為生殖で卵胎生と言われる、とあります。つまりアブラムシのように幼虫を出産するということですね。また翅については「前翅微翅型, 後翅無翅型」で、完全な無翅ではなく鱗状の微小な前翅があるそうです。ただ今回の個体は12年前に撮ったものより小さくて体長1.2mmほどしかなく、また頭部の大きさのわりに腹部が小さいので、まだ成虫にはなっていないようです。
2026年2月13日金曜日
2025年2月26日水曜日
チャタテムシの卵塊
サザンカの葉裏に産み付けられたチャタテムシの卵塊です。持ち帰って深度合成撮影をしてみました。木の葉で暮らしているチャタテ類の多くがこのような形で産卵するようで、これまでにもケチャチャテ科のトビモンケチャタテ、ケブカチャタテ科のウスベニチャタテ、ホソチャタテ科のホソチャタテなどがこのような卵塊を作るのを見ています。
母虫は産卵後、卵塊を跨ぐように頭部を左右に往復させながら口から吐いた糸を掛けていくのですが、この写真に見られるような密度で卵を覆うには完成までに何往復くらい必要なんでしょうか。
1枚目は葉面に対してほぼ垂直方向から撮ったものですが、照明の加減で独特の真珠光沢が出ないので2、3枚目は葉をやや傾けて撮りました。卵1個の大きさは長径が約0.5mmです。
2025年1月8日水曜日
樹幹のチャタテ
おなじみの顔ぶれですが、年末に木の幹で見られたチャタテムシです。
2025年1月7日火曜日
ヨツモンホソチャタテ ♂・♀・幼虫
トベラの葉を捲っていると、ヨツモンホソチャタテ Graphopsocus cruciatus が何匹も見つかりました。
葉裏に縦横に糸を張ってその下に潜んでいます。腹部が小さいので♂でしょう。翅端まで4.1mmほどですが、体長はその半分の約2.1mmです。2024年12月20日金曜日
チャタテ科の一種
モッコクの幹を、ムツテンチャタテかイダテンチャタテでもいないか探していると、個人的には初見と思われるチャタテが見つかりました。前胸背板から前翅の基部にかけての黒っぽい部分が特徴的で、これまでに撮影した記憶がありません。翅脈を見るとチャタテ科だと思われますが、複眼が大きいので♂でしょう。体長2.8mm、翅端まで4.3mmくらいです。
2024年11月15日金曜日
クロフチャタテ科 Aaroniella sp.
久しぶりに見つけたクロフチャタテ科 Aaroniella 属の一種です。エノキの幹に1匹づつ、お互いにかなり離れて静止していました。同じように木の幹に住むチャタテでもイダテンチャタテなどは近づくと逃げ回るのですぐ目につきますが、このクロフチャタテの仲間はほとんど動かず、樹皮に溶け込む体色ともあいまってなかなか見つけにくいチャタテです。季節のせいか、この日見たのはすべて成虫でした。写真はそれぞれ別個体です。
頭上には縦横に粗く糸を張っています。イダテンチャタテでも若齢幼虫は同じように糸を張りますが、成虫でそれが見られるのは、このあたりの樹幹で見つかるチャタテではこの種だけだと思います。特に多数が群れているところではそれが天幕のようになって、光の加減でうっすらと光って所在が知れることがあります。2024年6月27日木曜日
イダテンチャタテの羽化
芝生の広場の真ん中に立ったヤマモモの、ほぼ水平に伸びた太い枝の下面でイダテンチャタテ Idatenopsocus orientaris が羽化していました。このチャタテとはずいぶん長いお付き合いですが、羽化の様子を見せてくれるのはこれが初めてです。胸くらいの高さの枝なので撮影はかなり苦しい姿勢になり、おまけに雨の降りそうな空模様で枝の下面は非常に暗くピンボケを量産しましたが、一応翅が伸びきるまで撮影を続けました。最初のカットから最後まで所要時間は約25分です。
2024年3月17日日曜日
ムツテンチャタテ属の一種?の幼虫
体じゅうに地衣のかけらや砂粒をくっつけたチャタテ幼虫です。多分ムツテンチャタテ属 Trichadenotecnum の一種だと思いますが、このように体にゴミを纏うのは他の属にも多いらしいので、別属かもしれません。モチノキの幹にいました。
ゴミをくっつけるのは外敵から身を隠すためだと思いますが、以前に一度、よく似た幼虫の脱皮を見たことがあります。古い皮と一緒にゴミも全部脱ぎ捨ててまた一から集めてくるのかと思えば、脱皮前にくっついていたゴミのうちかなりの割合が新しい体表にうまい具合に引き継がれるのを見て感心してしまいました。
ムツテンチャタテ属の成虫は、こちらやこちらやこちらに出しています。
2024年3月1日金曜日
ウスイロチャタテ科 Ectopsocus sp.
枝についたまま枯れたヤブニッケイの枯葉を1枚づつ捲っていると、このチャタテが何匹も出てきました。こちらと同じ、ウスイロチャタテ科の Ectopsocus 属の一種だと思います。ただし、翅脈の末端の斑紋がこちらの方はかなり薄いので別種かもしれません。



















































