ラベル 鞘翅目 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル 鞘翅目 の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2026年4月30日木曜日

アオマダラタマムシの羽化

 写真はぼちぼち撮っているのですが、このところ雑用が多くて投稿がついつい遅くなってしまいます。
アオマダラタマムシが羽化してきている、との情報をいただき早速見に行きました。
場所は以前の記事にも出したクロガネモチ(と思っているのですがモチノキかも知れません)の切り株で、ここ数年、毎年季節になるとタマムシが集まってきていたのですが、羽化・脱出の場面はまだ見たことがありませんでした。
切り株には多数の脱出口が開いていて、そのうち二つの小さな穴の奥にタマムシの顔が見えています。しかしまだ朝で気温が低いせいか、見ていてもなかなか出てきそうにないので、そのあたりをぶらぶらしながら時々戻って脱出を待ちました。

顔を見せていた2匹のうち、1匹が動き始めました。

ちょうど樹皮の割れ目に脱出口を開けています。

出口のすぐ外に残った樹皮も邪魔になるのか、大顎で齧って拡げています。


いよいよ出てきましたが・・・。

間の悪いことにこここでバッテリー切れ。この後はただ見ているしかありませんでした。脱出間近に見えたもう1匹はほとんど動きが無く、いつまで待たされるか分からないのであきらめて引き上げました。

脱出を待つ間も、すでに羽化を終えた成虫が2、3匹切り株の上を歩き回っていました。
その後いただいた情報によれば、約一週間後にもまだ羽化が続いていたそうです。

(2026.04.21・明石公園)



2026年4月14日火曜日

カリンに集まるモモチョッキリ

 いつものカリンの木にモモチョッキリが来ている、との情報をいただいたので見に行ってきました。5年前の記事と同じ場所です。毎年のように現れて蕾や子房を齧っているのが見られるのですが、まだ産卵を確認したことがありません。地上からは見えない高いところで産卵しているのか、それともどこか別の場所で羽化した個体が毎年飛んでくるんでしょうか。この日は3匹ばかり見つかりましたが、なかなかじっとしていてくれないので写真の出来は良くありません。







(2026.04.12・明石公園)


2026年3月8日日曜日

ウスキケシマキムシ?

 地衣類に覆われた石垣を、マルトビムシでもいないかと思いながらじっと見ていると、上方から小さな甲虫が歩いてきました。ちょっと指を近づけ、警戒して立ちどまったところを数枚。すぐまた歩き始めて、わずかに目を離したすきに見失ってしまいました。
大きさも形も、この公園で時々見かけるヤマトケシマキムシ(?)に似ていますが、前胸背板の形がちょっと違い、触角の球桿部も細いようです。そこでその周辺をあたってみて、同じヒメマキムシ科のウスキケシマキムシ Corticaria japonica  あたりか、と見当を付けてみましたが、写真では細かい部分が確認できず、あまり自信はありません。


体長は約1.7mmです。



(2026.03.02・明石公園)


2026年2月18日水曜日

ツマアカヒメテントウ??

 これもケヤキの樹皮下で、タマゴクロバチの仲間と一緒にいた体の前後がオレンジ色の小さなテントウムシです。
他の虫に気をとられていたせいでかなりいい加減な写真が2枚しかありません。甲虫図鑑を見るとこの色合いの小型テントウはヒメテントウ属 Scymnus に数種が存在しますが、その中でこのあたりにいそうな普通種はツマアカヒメテントウ S. dorcatomoides とニセツマアカヒメテントウ S. rectoidesのようです。そのどちらかの可能性が高いと思いますが、この写真からは判別点が読み取れないので、とりあえず疑問符付きでツマアカヒメテントウとしておきます。



(2026.02.10・神戸市西区伊川)

2026年2月12日木曜日

トゲハラヒラセクモゾウムシ

 ケヤキの樹皮下で、見慣れなぬきれいなゾウムシを見つけました。保育社の甲虫図鑑で調べるとヒラセクモゾウムシ Metialma signifera か同属のトゲハラヒラセクモゾウムシ M. cordata のどちらかというところまではすぐに見当がつきましたが、両種の区別がなかなか難しそうです。しかし甲虫図鑑の検索表や、Gallery of the Weevil Images というサイトの日本産Metialma 属、種への簡易検索表と標本画像、また日本産ゾウムシデータベーストゲハラ昆虫綱というサイトの同じくトゲハラの標本画像などを参照して、これはトゲハラヒラセクモゾウムシでよかろうという結論に至りました。ただし検索表の説明はよく確認できない部分もあり、間違っているかも知れません。甲虫図鑑には両種とも少ない、とありますが、ネット情報ではやはりトゲハラの方が普通なようです。

チビタマムシやクロハナカメムシと一緒にケヤキの樹皮下に隠れていました。


撮影しづらい場所にいたので樹皮のかけらに移しました。口吻を除いた体長は約4mmです。


図鑑の検索表では、上翅の第一間節端の白紋は、ヒラセでは長さは幅の約2倍、トゲハラでは幅よりやや長い、とあります。白紋といっても白い毛が20本ほど集まっているだけなのどう見てよいものか悩みますが、上の写真からは長さが幅の倍くらいはありそうです。ただこの白紋も含めて前胸背から上翅にかけての斑紋は上記参考サイトの標本画像とよく一致しています。

腹面も撮っておきました。ピントが浅いのですが確認できる部分だけ見ると、同じ検索表ではヒラセの♂では“中央が幅広く黒色で、基部2節は広くくぼんで”、とあるのでこれは除外。同種の♀では“第2~4節に黒紋がある”、というのは該当します。トゲハラでは♂♀ともに“腹部の黒色紋は第3・4節にあり、第2節は後縁が対に黒くなることがある”、とあって、これも該当しそうです。またトゲハラの♂では、“第5腹節後縁は強く張り出し、上から見ると尾節板両側に三角状の突起となる”、とありますが、それは写真には見えないので、トゲハラの♂でもありません。ということで、この腹面写真からはどちらかの種の♀であることは確かなようですが、腹部第2節に見えるのが“黒紋”なのか、“後縁が対に黒くなっている”のか、これは実物か標本画像と見比べないと判断がつきませんね。

口吻は意外に長いですが、触角が隠れて見えません。

(2026.02.10・神戸市西区伊川)


2026年2月11日水曜日

トビイロヒョウタンゾウムシ

 浜辺に落ちた木切れの下に隠れていたゾウムシです。かなりくたびれた個体で上翅や前胸の鱗毛もだいぶはげ落ち、触角も片方ちぎれていますが、撮った時はサビヒョウタンゾウムシ Scepticus griseus だろう思っていました。しかしよく見るとあちこち違いもあるので調べてみると、斑紋は不鮮明ですが他の特徴は同属のトビイロヒョウタンゾウムシ S. griseusによく一致します。生息地も海岸の砂質地とされているので、この種で間違いないと思います。体長は約7.5mmです。






(2026.02.09・明石市望海浜)

2026年2月10日火曜日

2月のテントウムシの卵

 ふたたび海岸の虫探しです。砂地に落ちていた板切れを裏返すと、鮮やかな黄色の卵がくっついていました。ナミテントウかナナホシテントウのものでしょう。こんな真冬に、と思いましたが、ネット上の情報ではそう珍しいことでもないようで、そう言えば以前にもこの時期に見た記憶があります。卵の外見からは区別がつきませんが、早春の活動開始はナナホシの方が少し早いようなので、この卵もナナホシテントウのものなのかも知れません。
ところで、ナミもナナホシも成虫越冬とされていますが、ナナホシの場合は温暖な地域では幼虫や蛹で越冬することも多いようで、以前3月中旬に蛹化していたのも幼虫で冬を越した個体なのでしょう。




記憶をたどって古いデータを探してみると、ちょうど10年前、やはり2月上旬に撮っていました。

場所はやはり海岸ですが対岸の淡路島で、石の裏に産み付けられていました。

(2026.02.09・明石市望海浜/2016.02.08・淡路市松帆海岸)




2026年2月1日日曜日

ヒゲブトホソアリモドキ

 先日のモモブトトビイロサシガメの記事の1枚目に、ピンボケで小さく写っていたアリモドキの一種です。
この日、木切れや石ころを裏返すと何度も出てきたのですが、肉眼ではアリにしか見えません。ルーペで見てやっと甲虫であることは分かったのですが、アリと同じようにひたすら歩き続けてほとんど立ち止まらず、カメラの視野に捉えるのも一苦労です。ほとんどピントを合わせることも出来ないので、スタック撮影用に2匹ばかり採集して帰りました。
保育社の甲虫図鑑で調べると、大きさや体形、斑紋がヒゲブトホソアリモドキ Anthicus monstrosicornis によく似ています。また“頭部後縁が中央で湾入する”という特徴も写真で確認できるのですが、“♂の触角第5~6節が強く内方にひろがる”というのは採集した2個体ともに認められません。ただ“砂浜で発見されるが少ない”ともあるので、同種の♀である可能性がありそうですが、決めるには図鑑よりもう少し解像度の良い画像を見たいところです。
ネット検索では各地の採集記録は出てくるのですが、生体も標本も写真がほとんどありません。ようやく探し出したのは iNaturalist に投稿されたこちらだけでした。中国大陸での記録ですが、かなり鮮明な画像で触角第5~6節の特徴がはっきり確認でき、同定に間違いはなさそうです。そしてその画像を今回撮影したものと比較すると、上記の触角第5~6節以外にはほとんど違いがないので、こちらの方は同じ Anthicus monstrosicornis の♀と考えて良いと思います。

これが現場で撮った一番ましな写真です。

以下、深度合成画像です。




次は同時に採集したやや小型の個体です。


触角は普通で、こちらも♀のようです。

(20256.01.21・明石市藤江)


2026年1月31日土曜日

フタホシシリグロハネカクシ

 これも浜辺に落ちていた板切れを裏返すと出てきた、細長いハネカクシの一種です。
この仲間にしては斑紋がはっきりしているので身元調べも楽だろうと思いながら甲虫図鑑を開くと、案の定すぐに目星がつきました。上翅に1対の黒紋、そして腹部の先端近くにも黒い部分があって、名前がフタホシシリグロハネカクシ Astenus bicolon。見たままの分かりやすい和名ですが、上翅の黒紋は消えている個体もあるそうです。他の特徴も合っているので多分これに間違いないでしょう。体長は約4mmです。顔面も撮りたかったのですが、真冬の寒さにも負けず元気に歩き回るので断念しました。



(2026.01.21・明石市藤江)

2026年1月24日土曜日

ホホジロアシナガゾウムシ

 アカメガシワの枝にしがみついていたホホジロアシナガゾウム Merus erro です。いつもの虫仲間が見つけたものを撮らせてもらいました。この付近のアカメガシワでは冬の間でもときどき見つかるようです。


(2026.01.17・明石公園)


2025年12月21日日曜日

スベリヒユサルゾウムシ

 ケヤキの樹皮下から出てきた小さなゾウムシです。この大きさでは名前調べは難儀しそうだと思って放置していたのですが、やっとその気になって保育社の甲虫図鑑を眺めてみると意外に簡単に候補が見つかりました。
後脚が立派なので最初ノミゾウムシを疑いましたが、その仲間にはこんなにごつごつした感じの種はなさそうです。で、次にサルゾウムシへ行ってみるとよく似た外形のものに当たりました。スベリヒユサルゾウムシ Hypurus bertrandi です。“後腿節は前・中腿節よりはるかに大きい”、“上翅端はやや離れて突出する”とういう特徴は下の写真から見てとれますし、“体長は2.2-2.4mm”とあって、写真から測ると2.5mmほどなのでまず許容範囲でしょう。“前胸腹板は基部の前に溝がある”はさすがにこの写真では確認できません。実は腹部を撮るために裏がえそうとしたのですが、そのまま地面に転がり落ちて見失ってしまいました。
ネット上には画像があまりないのですが、「日本産ゾウムシデータベース」の標本画像(上記保育社の図鑑に使われた同じ画像を少し大きく見られるだけですが)や、海外サイトの画像なども併せて見て、この種でほぼ間違いないと思います。
幼虫はスベリヒユの潜葉虫だそうですが、なにぶん植物音痴なもので、それがどんな植物なのかネット画像を見てはじめて知った始末です。この公園に自生しているのかどうか、今度詳しい人に尋ねてみないといけません。





(2025.12.06・明石公園)


2025年10月27日月曜日

チョウセンハナボタルの雌雄

 サクラなどの葉裏を見上げて歩いていると時々見つかる甲虫で、以前のブログでは疑問符付きでチョウセンハナボタル Plateros koreanus としましたが、多分これで合っていると思います。交尾中のペアで、ポロリと落ちるかな、と思いながら葉をつまんで引き下ろすと、意外にじっとしていてくれました。体長は♂が約5mm、♀が約5.8mmくらいですが、触角は節数は同じですが♂の方がやや細くて長いようです。







(2025.10.15・明石公園)