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2026年9月6日日曜日

クサギの葉の上のイトカメムシ

 虫も夏枯れです。

クサギの葉に、強い日差しで映った影。

そっと枝を引き下ろすと、イトカメムシでした。

(2026.09.01・明石公園)



2026年8月31日月曜日

♀1匹に♂2匹?~ヒメグンバイとアワダチソウグンバイ

 このような情景はヘクソカズラグンバイでよく見かけますが、グンバイムシ類に特有の行動なんでしょうか。確認したわけではありませんが、おそらく中央の1匹が♀で両側が♂だと思います。他の虫なら♂2匹がかち合うと互いに争って追い払おうとするところですが、そんな様子もありません。不思議な虫です。

アベマキのヒメグンバイ。

セイタカアワダチソウのアワダチソウグンバイ。

(2026.08.23・明石公園)

2026年8月26日水曜日

エビイロカメムシの幼虫

 昨年と同じ場所に、エビイロカメムシの幼虫が数匹見つかりました。

ススキの葉裏につかまっているのですが、そっと横から見るとどの幼虫もこんなふうにお尻を下にしてぶら下がるような姿勢をとっています。真夏の日光に熱せられた葉から少しでも体を遠ざけるためではないかと思っているのですが、確かなことは知りません。アブラムシの仲間でも、初夏から真夏にかけての日差しの強い日にはこちらのように同様の姿勢で葉裏にぶら下がっているのを見ることがあります。葉を揺らしたりして警戒させると、お尻を持ち上げて葉裏にくっついてしまうところも同じです。


(2026.08.18・明石公園)


2026年8月22日土曜日

ヨコヅナサシガメ幼虫の脱皮

 脱皮直後のヨコヅナサシガメ幼虫がいたという情報をいただいたので見に行きました。場所はアベマキの太い枝の下面です。多数の幼虫が集まっている中に、脱皮したばかりでまだ全身が赤いのが1匹、そしてちょうどタイミングよく脱皮中の幼虫が1匹いました。
10年以上前には園内いたるところで見られたヨコヅナサシガメですが、近年は数が激減してあまり見かけなくなっていました。ここ2~3年でだいぶ回復してきたようですが、それでもまだ少なく、毎年初夏の楽しみの一つと思っている羽化もしばらく見ていません。幼虫の脱皮を見るのも久しぶりですが、今回は水平に近い角度で伸びた枝の下面からぶら下がるように脱皮していたので、背面からも撮ることが出来ました。









この鮮やかな朱色は脱皮直後だけで、しばらくするとこちらのような体色になります。

(2026.08.12・明石公園)


2026年8月17日月曜日

ヒゲナガサシガメ・成虫

 この夏に入ってから全く見ていなかったヒゲナガサシガメ Serendiba staliana ですが、この日は3匹見つけました。この公園では前の冬、葉裏で越冬する幼虫を一、二度しか目にしなかったので余程少なくなったかと心配していたのですが、そこそこの個体数は保っているようです。3匹とも木の葉の裏でじっとしていただけですが、この種は夜行性のようで、これ以外の状態を未だ見たことがありません。

サクラの葉裏で。

これはイヌビワです。

アラカシです。

(2026.08.08・明石公園)


2026年8月5日水曜日

ミナミトゲヘリカメムシ終齢幼虫

 センダンの木にミナミトゲヘリカメムシ Paradasynus spinosus の幼虫が、という情報をいただいたので見に行きました。しばらく探してようやく見つかった1匹は、ちょっと高い枝で青い実を吸汁しています。腕を伸ばして数枚撮った後、そっと枝を引き下ろすと実から離れてしまいました。かなり大きくなっていて、終齢のようです。以前に一度、ヤツデの葉の裏で撮影した若齢幼虫はすぐには種名が分かりませんでしたが、さすがに終齢になると間違える心配はなさそうです。





成虫と同様、鋭い棘が印象的です。

(2026.07.23・明石公園)

2026年8月4日火曜日

カメムシ卵とタマゴクロバチ

 いつもの公園で樹の葉を見上げて歩いていると、葉裏に産み付けられたカメムシの卵塊を時々目にします。そしてさらに近づいてよく見るとその上に小さな寄生バチがとまっていることがあります。この夏にもそんな情景を何度か見たので下に並べてみました。
この手のカメムシ卵に寄生するハチとしてはこれまでにナガコバチコガネコバチも観察していますが、今回はすべてタマゴクロバチ(ハラビロクロバチ科)の仲間でした。どれも卵塊の上でじっとしていたり周囲を歩き回るだけで産卵する様子は見られません。おそらくこれらのハチは産卵に来た♀ではなく、すでに寄生された卵から出てくる♀を待ち受ける♂ではないかと思います。ただ、下の写真にあるように、孵化直前のカメムシ幼虫が入っている卵やハチに比べて小さすぎる卵に乗っていたり、また以前にはタマゴクロバチが乗っているカメムシ卵を持ち帰ったところその卵からナガコバチが羽化してきたということもありました。この人たちでも案外誤った行動をとることも多いのかも知れません。以前に見たタマゴクロバチの♀の羽化と交尾の様子はこちらに出しています。

ビワの葉の裏で。卵はキマダラカメムシのものでしょうか。21個のうち1個だけ、カメムシ幼虫が無事に孵化した形跡があります(卵殻の蓋を開ける際に使われる、鳥の嘴のような“破砕器”が見えます)が、周囲が帯状に黒ずんいるのはすでに内部で寄生バチが育っているようです。黄色いのは寄生を免れた卵なのかどうか、よく分かりません。

上と同じです。

この卵はクサギカメムシでしょうか。やはりすでに寄生されているように見えます。

この卵塊では、1個だけちょっと黒ずんでいるように見えますが、他の卵では孵化前のカメムシ幼虫の顔が透けて見えます。とすればこのハチは何を待っているんでしょうか。

上と同じ。

この手の卵の場合、正常にカメムシ幼虫が孵化する際には円い“蓋”を開けて出てきますが、寄生バチは卵殻を噛み破って出てきます。この卵塊ではすでに3匹の寄生バチが出てきたようで、残り卵殻の内部に黒く見えるのも羽化直前のハチでしょう。

こちらの卵はハチにたいして小さ過ぎるように見えますが・・・。

上に同じ。ハチは左の触角を失っています。

(2026.06.14~07.18・明石公園)


2026年7月31日金曜日

マルカメムシの幼虫

 クズにつくマルカメムシの幼虫たちです。
6月初めに探した時には体長2mm以下の若齢幼虫ばかりでしたが、約一か月後に同じ場所を訪れるとほとんどが終齢個体でした。若齢のうちはほとんど蔓というか、茎の部分で吸汁していますが、終齢幼虫は葉の方を好むようです。カメムシの仲間では、幼虫が終齢くらいになると翅が無いこと以外はかなり成虫に似てくるものですが、マルカメムシの幼虫からは一見甲虫のような成虫の姿はなかなか想像がつきません。孵化したばかりの1齢幼虫はこちらに出しています。

体長約1.2mm。

約1.3mm。

約1.6mm。

体長約5mmの終齢幼虫です。

上に同じ。

同上。

(1~3枚目/2026.06.11、4~6枚目/2026.07.14・明石公園)



2026年7月29日水曜日

トサカグンバイ(深度合成)

 私の好きな小さな虫の中でもグンバイムシ類はとりわけ面白い姿をしていて、これで体長が1cmもあればさぞ見事だろうといつも思っています。これまでに何種かを深度合成で撮影していましたが、このトサカグンバイ Stephanitis takeyai はまだちゃんと撮っていなかったので、寄主のネジキの多い場所を訪れた機会に成虫を何匹か採集して帰りました。この仲間としては大型で、ステンドガラスのような翅が光の当たり具合によって虹色に輝く美しい虫です。

まず♀です。

♀の腹面。

♂はやや細身に見えます。

♂の腹面。腹端の形の他に、腹部の大きさもかなり違います。

♀の胸部背面の膨らみ。

これは♂。

♀の翅。

♀の側面。

上と同じ。

最後は♀の顔面です。
これまでに掲載したグンバイムシの深度合成画像は、ヘクソカズラグンバイプラタナスグンバイアワダチソウグンバイヤナギグンバイの4種です。

(2026.07.12・三木山森林公園にて採集)


2026年7月19日日曜日

ウスマエグロハネナガウンカ

 昨日のマエグロハネナガウンカの記事の中で、以前にも同種を見たことがあると書いていましたが、改めて写真を調べるとマエグロではなくウスマエグロハネナガウンカ Zoraida albicans でした。30年近く前のフィルムをスキャンしたもので画質は良くありませんが、この機会に出しておきます。
マエグロと同属でよく似ていますが、こちらこちらの記事によると前翅前縁の暗色部の色が薄くて透明部との境が明瞭でなく、また前翅端の翅脈末端に4つの小黒点が並ぶことで区別できるということです。
撮影場所は標高250mほどの山上の寺の境内で、サクラの幹の傷んで腐朽しかけた部分に多数の成虫・幼虫が集まっていました。やはりマエグロと同じく菌類を餌にしているのかも知れません。




顔もマエグロにそっくりですが、触角がやや長いようです。

翅端に並んだ4つの小黒点が見えますが、その外側の白い部分の方が目立ちます。

幼虫たち。お尻から銀色で糸状のワックスが伸びています。大きい個体は終齢と思われます。

羽化直後の成虫もいました。

(1997.08.11・姫路市増位山随願寺)