2022年6月30日木曜日

アカクビナガハムシ

 垂れ下がったサルトリイバラにアカクビナガハムシ Lilioceris subpolita が集まっていました。できれば自然光で撮りたい虫ですが、風のある日で蔓が始終揺れているのであきらめ、すべてストロボ撮影となりました。幸い、光沢のあるわりにはストロボ一発でも色の出やすい被写体です。久しぶりに出会ったハムシなので、あちこちにたくさん生えているサルトリイバラを見て回りましたが、他では見つかりませんでした。






(2022.06.23・舞子墓園)

2022年6月29日水曜日

キマダラカメムシ卵に産卵するタマゴクロバチの一種

 キマダラカメムシはここ数年で急速に数を増やして今やこのあたりでは最普通種になってしまいました。その卵も木の葉の裏に産みつけられたものがよく目につきますが、空になった卵殻を見ると寄生率もかなり高いようです。以前にも持ち帰った卵塊からナガコバチ科 Anastatus 属の雌雄が羽化して出てきましたが、今回はハラビロクロバチ科のタマゴクロバチ亜科の一種がキマダラカメムシの卵に産卵しているところに遭遇しました。


シャリンバイの葉裏の卵塊はこの種の定数と思われる12個です。

寄主の卵の陰にうずくまるような産卵姿勢はこちらと同じですが、同じ種なのかどうかは分かりません。


ハチの体長ははっきりしませんが、キマダラカメムシ卵の最大径が2mmくらいなので、それよりやや小さいくらいでしょう。

(2022.06.19・明石公園)

2022年6月28日火曜日

ドウシグモ

 アラカシの幹の窪みになにか黒光りするものが見えたのでルーペで確認すると、久しぶりに見るドウシグモ Asceua japonica でした。この公園ではここ数年で樹木の大量伐採が進み、いろんな虫にまつわる思い出のある多くの木が姿を消してしまいました。当然のことに強い抗議の声が上がって現在ひとまず伐採は止まっていますが、今後のことは分かりません。過去にこのクモを撮影した記憶のあるアラカシやムクノキも伐られてしまったので、もともとそんなに多くはないこのクモがまだ生き延びていることが分かったのは嬉しいことではあります。今回は体長3mmほどのメスで、成体だと思います。



(2022.06.19・明石公園)

2022年6月27日月曜日

カタツムリの子どもたち

 モチノキの幹に、小さなカタツムリがたくさんくっついていました。

足元から目の高さくらいまで、幹のぐるりにざっと数十匹。


大きさはどれもほぼ同じで殻の直径が3mm足らずで、種類は分かりませんが孵化して間もない幼貝でしょう。3日ほど前にたっぷり降ったせいでまだかなり湿気が残っていたので、土の中で生まれた後一斉に幹を上ってきたのではないかと思います。


顔を見たいと思って、いくつか取って落ち葉の上に載せてみました。

水分が必要なのだと気がついて、今度は湿った落ち葉に載せてやると間もなく頭を出して歩きはじめました。


背負った殻に比べて目玉や「角」が大きいので、ちょっと可愛いですね。

(2022.06.17・明石公園)

2022年6月26日日曜日

オオマエキトビエダシャク

 サクラの枝を見上げて歩いていると、きれいな蛾が目に入りました。オオマエキトビエダシャク Nothomiza oxygoniodes だと思います。同属のマエキトビエダシャク N. formosa もよく似ていますが、前翅前縁の黄色部の形で区別できるので、間違いないでしょう。両種ともモチノキ科が主な食草と言うことですが、この公園ではモチノキが最も多い樹木の一つです。

前翅長は15mmくらい。

翅に滑らかな光沢があるのは、この細かく目の詰んだ鱗粉のせいだと思います。

(2022.06.19・明石公園)

2022年6月25日土曜日

シバンムシ科の一種(?Anobium sp.)

 サクラの葉の裏で交尾していたシバンムシの一種です。調べてみると以前のブログで12年前にも全く同じような写真を出していました。今回海外サイトで見られる標本画像などを色々見比べると、全体の体形や上翅の条線などはAnobium 属が最も似ているようです。前回も今回も触角すら写っていないのでそれ以上の推測は無理でしょう。そのうち気が向いたら採集してみようと思います。

体長は、このままの姿勢で上の個体が約4.3mm、下が3.9mmくらいです。胸部と頭部を起こしたらもっと大きくなるでしょう。


顔面はこれが限界でした。上の、大きい方の個体です。

(2022.06.17・明石公園)


2022年6月24日金曜日

ホソチャタテの産卵

 サクラの葉の裏で、チャタテムシと産下したばかりらしい卵塊が見えました。ホソチャタテ科のホソチャタテ Stenopsocus aphidiformis のようです。

卵塊への糸掛け作業の最中かと思えば、なにやら様子が違います。

腹端から新たな卵が一つ出てきました。産卵はまだ終わっていなかったようです。

位置を変えてまた一つ。

見ている間に3個ばかり卵を追加しましたが、それで予定が終了したのか、または邪魔が入ったので切り上げたのか、卵塊に糸を掛ける仕事を始めました。

その後の作業は以前に見たトビモンケチャタテウスベニチャタテウスイロチャタテの一種などとほぼ同じで、体軸を回転させながら口から吐く糸で卵塊を蔽っていくのですが、動きが速いのでピントは運まかせです。




糸掛け作業は15分ほど続きました。

母虫が去った後の卵塊です。

(2022.06.17・明石公園)

2022年6月23日木曜日

ハネオレバエ科 Chyliza sp.

 モチノキの幹にいた細長いハエです。2匹か3匹いて、幹を上り下りしていました。こちらが近づいて一旦逃げてもすぐにまた戻ってくるということを繰り返していたので、この場所に何か目的があったのかも知れません。最初の印象では以前に出したハネオレホソバエ科のミナミハネオレホソバエ?(?Strongylophthalmyia crinita)に似ていると思ったのですが、翅脈を見るとハネオレバエ科のようです。その線で海外サイトの標本画像や翅脈図などと見比べた結果、 Chyliza 属に落ち着きました。なかなか立ち止まらないので顔面などは撮れませんでした。体長は約6mmです。


上の2枚は別個体かも知れません。

1枚目の個体ですが、斜めからでピントが浅く翅脈が読みにくいので2枚並べておきます。

(2022.06.17・明石公園)


2022年6月22日水曜日

アカマダラメイガ

 黄・赤・白の色分けが美しい蛾で、メイガ科のアカマダラメイガ Oncocera semirubella で間違いないと思います。足元の草むらからとび出して近くの葉の上にとまったのですが、カメラを近づけると飛んで少し離れた場所にとまるということを何度か繰り返した末、遠くへ消えてしまいました。頭端から翅端まで約14mm。食草はマメ科のメドハギなどのマメ科植物だそうです。



(2022.06.01・神戸市西区伊川)


2022年6月21日火曜日

クロオオアリを捕えたアオオビハエトリ

 ツユクサの葉の上で、アオオビハエトリ Siler vittatus がクロオオアリを捕えていました。アリ専門のハンターとは言え、ずいぶん大きな獲物を仕留めるもんですね。




(2022.06.17・明石公園)

2022年6月20日月曜日

ウシカメムシ初齢?幼虫

 アラカシの葉の裏で卵の抜け殻の周りに仲良く輪を作っているカメムシの幼虫を見つけました。クサギカメムシかと思っていましたが、撮った画像をよく見るとウシカメムシ Alcimocoris japonensis のようです。このような状態の幼虫は初めて見ました。卵殻に比べてずいぶん大きく見えますが、キマダラカメムシの初齢幼虫でも脱け殻よりはるかに大きくなるので、この幼虫たちもまだ初齢ではないかと思います。脱け殻は10個で幼虫も10匹。このカメムシが産卵するところは2度(こちらこちら)見ましたが、いずれも卵数は10だったので、これが標準なのかもしれません。幼虫の体長は2mm弱です。





(2022.06.08・明石公園)

2022年6月19日日曜日

ニセクロオビケシマキムシ

 セイタカアワダチソウの葉裏にいた小甲虫です。保育社の甲虫図鑑でクロオビケシマキムシ Corticaria ornata とあたりをつけたのですが、ネット情報で同属のニセクロオビケシマキムシ C. geisha という酷似種が存在することを知りました。今坂正一とE-アシストというサイトには両種の標本画像が示されていて、それと見比べると今回撮影した個体は“ニセ”の方に似ているようです。クロオビはニセクロオビに比べてトレードマークの黒帯が薄くてしばしば消失し、また上翅の毛がより長く立っているのが特徴だそうですが、かなり微妙な違いなので、とりあえず疑問符付きでニセクロオビケシマキムシとしておきます。



体長は約2.3mm。右触角の球桿が失われています。



(2022.05.22・明石公園)

2022年6月18日土曜日

ハススジハマダラミバエの一種とナメクジハバチ幼虫

 5月中頃から、木の葉の裏を歩き回るハススジハマダラミバエの仲間(Anomoia 属)がたくさん見られるようになりました。

これはエノキの葉裏にいたもの。翅の斑紋を過去にブログに掲載した種と見比べると、こちらで未記載種らしいとしたものと同じ種のようです。

逃げないと思ったら、何かを舐めていました。

小さなナメクジハバチ(Caliroa属)の幼虫です。

体長1mmちょっとしかありませんが、以前に同じエノキの葉で見つけたものと同じ種かも知れません。体を覆う粘液は幼虫の排泄物だと思いますが、ハエはそれを舐めていたんでしょうか。とりたてて減っているようにも見えないので、口に合わなかったのかも知れません。

(2022.06.08・明石公園)