これもアオギリの落ち葉の中から出てきた、コマユバチの一種です。似たような種は何度も撮っているような気もしますが、ざっと過去の記事を探してみたところでは同種らしきものは見つかりませんでした。属の見当もつきませんが、産卵管が見えないので♂でしょうか。体長約2.8mm、翅端まで約4.2mmです。
2026年1月21日水曜日
2026年1月17日土曜日
ハネナシヒメバチの一種
はじめ見た時は触角が異様に長いことしか分かりませんでしたが、ファインダーを覗いてみるとこれまで一、二度しか見たことのないハネナシヒメバチ属 Gelis の仲間でした。以前のブログでアソハネナシヒメバチと思われるものを出していますが、それとは体形も違うし、触角も2倍近くの長さがあります。産卵管も見えないので♂でしょうか。ネット上でも多くの画像が見られますが、ほとんどがハネナシヒメバチの一種とされているだけで、種名まで見当つけるのは難しそうです。
体長は約3.7mmで、前回の記事と同じアオギリの落ち葉をひろげて見つけました。
2026年1月14日水曜日
タマバチトビコバチ
冬場恒例の葉めくりも近頃は収穫がめっきり減ってしまって寂しい限りですが、これはこの日のわずかな獲物の一つ、タマバチトビコバチ Cynipencyrtus flavus です。以前のブログにも掲載していますが、その記事にezo-aphidさんからいただいたコメントにあるように、かつてはキイロクヌギトビコバチという和名がつけられていました。北隆館の大図鑑には Cynipencyrtus として2種、キイロクヌギトビコバチ C. flavus とクヌギトビコバチ C. bicolor が掲載されていますが、後に両種は同一種として C. flavus に統一され、さらに所属がトビコバチ科からマメトビコバチ科 Tanaostigmatidae に移されるとともに和名もタマバチトビコバチに改められたということです。その和名通り、タマバチ類に寄生するようです。
ところで、学名で検索するとこちらに標本画像が出ていますが、そこでは科名が Cynipencyrtidae(タマバチヤドリトビコバチ科)とされています。他のいくつかの海外サイトでも同じ科名があてられていますが、 もちろん Tanaostigmatidae としているサイトもあります。所属が更に変更になったのか、研究者によって一致していないのか、よく分かりません。
2025年12月28日日曜日
ヤツデの葉裏にいたコマユバチ
ヤツデの葉裏にいたコマユバチ科の一種です。よく似た小さなコマユバチはこれまで何度も出していますが、その中ではこちらによく似ていて、大きさもほぼ同じなのでおそらく同種でしょう。体長約2mm、翅端まで約2.8mmです。産卵管が見えないので♂だと思ったのですが、あっても目立たないだけかも知れません。
2025年11月25日火曜日
久しぶりのイスノキモンオナガコバチ
撮影からだいぶ日が経ってしまいましたが、以前から注意しているイスノキの実に、イスノキモンオナガバチ Megastigmus distylii の♂が集まっていました。この実に産卵しその中で育つ種で、一足先に羽化した♂たちが♀の誕生を待っているのです。2010年に初めて見て以来、毎年この時期になると探すのですが、こんなふうに♂が集まって♀を待つ様子を見るのは2014年以来11年ぶりのことです。
公園のこの一角には数本のイスノキがあって、毎年たくさんの実をつけるのですが、その実の大多数がタマバエ(おそらくイスノキハリオタマバエ)の寄生を受けてイスノキミコガタフシと呼ばれる虫こぶになり、正常に大きくなりません。
このハチの産卵は以前、7月末と8月初めに見ていますが、そのころには産卵に適した正常な実はほとんど残っていないことになります。同じような生態を持つ、クロガネモチなどに寄生するニッポンオナガコバチのように毎年大量に発生することがないのはこのタマバエとの競合に負けてしまうせいではないかと思っています。ただ年によってタマバエによる寄生率にも多少の変動があるので、今年は例年より寄生を免れた実が少し多く残っていたのかも知れません。それでもこの日、ざっと見て回ったところでは正常に大きくなった実は数十個に1個程度でした。
この時期羽化した♀はそのまま越冬するものと想像していますが、実際に冬場に確認したのは一度だけです。
♀の顔が覗いています。♂バチたちはこの段階になると、撮影のために枝をつまんだくらいでは逃げることもありません。
2025年11月6日木曜日
ハラビロカマキリの卵嚢に産卵するオナガアシブトコバチ
アラカシの枝にハラビロカマキリの卵嚢が見えたので近づいてよく見ると、以前から探していたオナガアシブトコバチが産卵していました。このハチの産卵を見るのはこれでやっと3度目、実に15年ぶりです。大喜びで撮りはじめましたが、数枚撮るうちに産卵管を抜いてしまい、その後は卵嚢の周りからは離れないものの、産卵行動は見られませんでした。
以前に見たこのハチの産卵は2007年5月と2010年6月で、この季節に見るのは初めてです。年1化のカマキリの卵に寄生するのに半年も間を置いて2度も産卵するというのはちょっと不思議ですが、「昆蟲.ニューシリーズ」5 巻・2 号の「ヒメオナガアシブトコバチの寄主」という論文(こちらで見られます)に、オナガアシブトコバチの生活史が簡単に紹介されていました。それによると、越冬したカマキリ卵嚢から早春に羽化したハチ成虫が、 寄主がふ化する前のカマキリの卵嚢に産卵し、その第1 世代成虫と世代を繰り返した第2 世代の成虫が夏を越し,秋になって新たに産み付けられたマキリの卵嚢に産卵するという年2 〜3 化の生活史を送ると考えられている、ということです。この場合の寄主はチョウセンカマキリとオオカマキリですが、ハラビロでも同じなのではないかと思います。
15年前、このハチの産卵を2度目に見た時には、実際の産卵を確認したのは最初の4日間だけでしたが、その後も1週間以上カマキリの卵嚢の上に留まっていました。今回も3日後、4日後、8日後にもハチが卵嚢の上にいるのを確認しましたが、産卵行動は見られませんでした。このように長い間留まっている理由としては、寄主卵の状態が産卵に適した状態になるのを待っているのか、あるいはハチの方で次に産み付けるべき卵がまだ成熟していないのか、または同種の♀が産卵するのを防ぐためか、などと想像しますが、2007年に見た時には3匹が同じ卵嚢に同時に産卵していたので、最後の推測は除外できるかもしれません。
2025年10月28日火曜日
甘露をもらうキイロシリアゲアリ
アベマキの葉の裏で、ポツンと1匹だけのアブラムシに数匹のキイロシリアゲアリ Crematogaster osakensis が集まっていました。アブラムシはおそらくクヌギトゲマダラアブラムシ Tuberculatus capitatus の幼虫で、以前のブログの記事と同じ組み合わせです。アブラムシが排出する甘露をアリが受けとる瞬間を撮りたくて、しばらく粘ってみました。
甘露の球が現れるタイミングは、直前にアブラムシが少しお尻を持ち上げるので分かりやすいのですが、アリがすかさず吸い取ってしまうのでシャッターが遅れたり、ピントが外れたり、他のアリが邪魔をしたりと、なかなか思い通りには撮れませんでした。
2025年10月19日日曜日
黄色いカタビロコバチ
アカメガシワの葉裏に小さなハチが見えたので、飛ばれるのを覚悟でそっと引き寄せてみましたが、意外におとなしく撮らせてくれました。カタビロコバチ科の一種ですが、全身ほぼ黄色一色で、初めて見る種だと思います。
黄色と言えばキイロカタビロコバチ Sycophila variegata という種があって個体数も多いのですが、明らかにそれとは別種です。またこちらに出した種に色や体形が似ていますが、やはりいくつかの点で一致しません。体長は約3.6mmです。撮影を始めるとフラッシュが刺激を与えるせいか、脚で翅をしごいたりする化粧行動を始めました。
2025年9月25日木曜日
寄生されたモンクロギンシャチホコの幼虫
頭上のサクラの葉で見つけたモンクロギンシャチホコ Wilemanus bidentatus の若齢幼虫です。近づいて見ると、可哀そうなことにたくさんの寄生者にとりつかれていました。おそらく先日の記事と同じ、ヒメコバチ科の Euplectrus 属だと思います。



















































