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2023年4月21日金曜日

マスダアラカシタマバチ・♂と♀

 マスダアラカシタマバチ Plagiotrochus masudai の♂を久しぶりに見ました。この季節、アラカシの新梢に産卵する♀は毎年のように見かけますが、♂を見るのは25年ぶりです(25年前の写真はこちらにあります)。

3年前に単性世代の産卵を見た同じ木で、同行のFさんが見つけられたものです。同じ枝に2匹いて、1匹は逃げてしまいましたが、もう1匹はちょうど枝から浸み出した樹液を吸っている最中だったのでゆっくり撮影することが出来ました。

顔はちょっとピンボケ。

♂の3日前に見た産卵中の♀です。♂に比べると触角が短いことが分かります。雌雄で体色が少し違うように見えますが、実際に違うのか、周りの色反射によるものかよく分かりません。同じストロボで色温度設定も同じなのですが。

これも産卵中ですが、別個体です。

(♂/2023.04.17 ♀/04.14・明石公園)

2022年1月3日月曜日

アリを捉えた謎の物質

 しばらく虫撮りができていないので、2か月前の写真です。
ネジキの葉の上で、なにやらゼリー状の塊にアリが捕まっていました。

元は液状だったと思われますが、すでに硬くなっていました。


アリはハリブトシリアゲアリでしょうか。ほぼ全身埋もれています。

(2021.11.19・学が丘北公園)

2020年2月7日金曜日

不明動物プランクトン

ずいぶん以前から同じようなものを何度も見ているのですが、どういう分類群に属するものなのか、未だに見当がつきません。体全体は無色透明で、平べったい鰭状の器官を振り動かして泳ぎ回るという点で以前のブログに掲載したこちらに似ていますが、全体の形はかなり違っていて、同じ仲間なのかどうかもよく分かりません。淡路島のuni2さんが運営しておられる、単細胞生物から哺乳類、さらに植物全体までカバーする恐るべきサイト「淡路島の生き物たち3」にはよく似た生き物が掲載されていますが、やはり所属は確認されていないようです。










(2019.12.26・西舞子海岸にて採集)


2019年11月11日月曜日

内肛動物の一種?

いつもの公園の池での採集物の中で見つけたものです。
繊毛の生えた触手を拡げていることから最初淡水性のコケムシ(外肛動物門 Bryozoa)ではないかと思ったのですが、コケムシの仲間はすべて群体性で、それぞれの個虫はキチン質や石灰質の虫室に収まっているはずです。そこで更にネット情報を探して、内肛動物門(Entoprocta)という分類群があることを知りました。
内肛動物の名称の由来は触手冠の内側に肛門が開いていることで、それが外側に開いている外肛動物に対して名付けられたようです。この仲間には単体性の種もあるそうで、画像検索をかけると今回撮影したものによく似た形態の写真や図が多数出てきます。ただほとんどの種が海産で、淡水産ではシマミズウドンゲ Urnatella gracilis Leidy という種がいくつかのサイトで紹介されていますが、これは「茎」の部分がいくつかの節に分かれていて、写真を見る限り同じ種ではなさそうです。
上のような事情で確信はありませんが、いつか詳しい方からご教示いただけることを期待して、タイトルは疑問符付きで内肛動物の一種としておきます。





(2019.06.30・明石公園 桜堀にて採集)