2019年11月11日月曜日

内肛動物の一種?

いつもの公園の池での採集物の中で見つけたものです。
繊毛の生えた触手を拡げていることから最初淡水性のコケムシ(外肛動物門 Bryozoa)ではないかと思ったのですが、コケムシの仲間はすべて群体性で、それぞれの個虫はキチン質や石灰質の虫室に収まっているはずです。そこで更にネット情報を探して、内肛動物門(Entoprocta)という分類群があることを知りました。
内肛動物の名称の由来は触手冠の内側に肛門が開いていることで、それが外側に開いている外肛動物に対して名付けられたようです。この仲間には単体性の種もあるそうで、画像検索をかけると今回撮影したものによく似た形態の写真や図が多数出てきます。ただほとんどの種が海産で、淡水産ではシマミズウドンゲ Urnatella gracilis Leidy という種がいくつかのサイトで紹介されていますが、これは「茎」の部分がいくつかの節に分かれていて、写真を見る限り同じ種ではなさそうです。
上のような事情で確信はありませんが、いつか詳しい方からご教示いただけることを期待して、タイトルは疑問符付きで内肛動物の一種としておきます。





(2019.06.30・明石公園 桜堀にて採集)

0 件のコメント:

コメントを投稿