2024年6月28日金曜日

ヒメコブハムシの幼虫

 先日ヒメコブハムシの産卵を撮影したイタドリの群落を約3週間後に見に行くと、期待通り糞ケースを背負った幼虫がいました。最初、多くの食植性の幼虫のようにイタドリの葉っぱについているだろうと漠然と考えてしばらく無駄な努力を続けた後、ふと気が付いて産卵場所と同じ葉柄の付け根のあたりに目を向けるてようやく、細長い塔の形をした糞ケースが見つかりました。同じ枝の3カ所についていた10個足らずの糞ケースはどれもほぼ同じ大きさ(高さ2.3mm前後)で、同じ卵塊から生まれた兄弟かも知れません。撮影を始めると葉柄を茎をひょこひょこと歩きはじめるものもいました。



同じコブハムシ属の糞ケースでも、こちらこちらに比べるとかなり細身です。色が濃くて縦に畝が走っているケースの上部5分の3ほどが、もともと卵を蔽っていた部分だと思います。

意外に速く歩きます。


試しに1個、葉の上で倒してみると、中から幼虫が身を乗り出してきてすぐに起き直りました。

周りを探すと、まだ孵化していない卵塊も見つかりました。周囲の齧り跡は、母虫によるものと思われます。

(2024.06.20・明石公園)

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