2024年3月17日日曜日

ムツテンチャタテ属の一種?の幼虫

体じゅうに地衣のかけらや砂粒をくっつけたチャタテ幼虫です。多分ムツテンチャタテ属 Trichadenotecnum の一種だと思いますが、このように体にゴミを纏うのは他の属にも多いらしいので、別属かもしれません。モチノキの幹にいました。
ゴミをくっつけるのは外敵から身を隠すためだと思いますが、以前に一度、よく似た幼虫の脱皮を見たことがあります。古い皮と一緒にゴミも全部脱ぎ捨ててまた一から集めてくるのかと思えば、脱皮前にくっついていたゴミのうちかなりの割合が新しい体表にうまい具合に引き継がれるのを見て感心してしまいました。
ムツテンチャタテ属の成虫は、こちらこちらこちらに出しています。




持ち帰ってスタック撮影しました。倍率を変えながらたくさん撮ったので、あまり意味もありませんが全部出しておきます。


たくさんのゴミを身にまとった様子を撮りたかったのですが、持ち帰る間にかなり落ちてしまいました。


背面には先端が球(粘球?)になった毛が多数生えています。












口部のアップです。

こちらは腹端。

(2024.03.11・明石公園)


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