久しぶりに見つけたクロフチャタテ科 Aaroniella 属の一種です。エノキの幹に1匹づつ、お互いにかなり離れて静止していました。同じように木の幹に住むチャタテでもイダテンチャタテなどは近づくと逃げ回るのですぐ目につきますが、このクロフチャタテの仲間はほとんど動かず、樹皮に溶け込む体色ともあいまってなかなか見つけにくいチャタテです。季節のせいか、この日見たのはすべて成虫でした。写真はそれぞれ別個体です。
頭上には縦横に粗く糸を張っています。イダテンチャタテでも若齢幼虫は同じように糸を張りますが、成虫でそれが見られるのは、このあたりの樹幹で見つかるチャタテではこの種だけだと思います。特に多数が群れているところではそれが天幕のようになって、光の加減でうっすらと光って所在が知れることがあります。(2024.11.07・明石公園)
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