2022年1月1日土曜日

コアミケイソウの一種(Coscinodiscus ?wailesii)

 これは冬の間、近所の海でネットを引くと大量に入ってくることが多いコアミケイソウ(コシノディスカス Coscinodiscus)の一種で、以前から播磨灘で時折大発生して海苔養殖などに被害を与える Coscinodiscus wailesii という種だと思います。

細胞はきれいな円筒形で、直径と高さがあまり変わりません。

これは深度合成画像ですが、実際は円筒の蓋(殻面)はやや凹面になっています。

別の細胞ですが、中心部には網目模様がありません。偏斜照明+深度合成です。

同じ画像からの切り出しです。

円筒の側面(帯面)。偏斜+深度合成です。

上の画像からの切り出しで、亀甲模様の上にさらに細かな網目模様が重なっているのが見えます。

これは合成に使った画像の1枚ですが、よく見ると亀甲模様と細かい網目模様ではピントの合う位置が少しずれています。円筒の面は画面右に向かって高くなっているので、網目模様は亀甲模様より外側にあるということでしょう。

(2021.11.16・西舞子海岸にて採集)

2 件のコメント:

  1. あけましておめでとうございます。
    おちゃたてむしさんのところは、プランクトンがあるので虫不足の対応ができるので羨ましいです。
    先に、おちゃたてむしさんから新年のコメントを頂いてしまいましたが、今年も楽しい写真を楽しみにしていますので、よろしくお願いします。

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    1. おめでとうございます。
      助け舟のプランクトンを動員しても、そらさんのように毎日更新というわけには行きませんが、今年はもうちょっと頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願いします。

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