2020年3月15日日曜日

ハダカオビムシの一種(Gymnodinium sp.)

海産の渦鞭毛藻の仲間はこのブログでも何度か掲載していますが、淡水産はこれが初めてです。ハダカオビムシ属 Gymnodinium の一種だと思いますがそこから先は分かりません。この日採取した池の水には沢山いて、低倍率の実体顕微鏡でも小さな赤い粒が泳ぎ回っているのがよく見えました。



(2020.03.05・明石公園 桜堀にて採集)


2020年3月14日土曜日

ウシカメムシなど

枯れたヤツデの葉が枝から垂れ下がっているの見つけたので、そっと開いてみました。

中にはツヤアオカメムシと2匹のウシカメムシ、それにアズチグモ。

ツヤアオとアズチグモはすぐに落下してしまったので、残ったウシカメムシを撮影。

点刻が微妙に左右非対称です。

隣の枯れ葉を覗いてみると、こちらにも2匹。そろそろ活動を始める季節ですね。

(220.03.13・明石公園)




2020年3月11日水曜日

ドウシグモ♀

ムクノキの樹皮下で越冬していたドウシグモ Asceua japonicaです。
以前のブログで何度も出しているのですが、ネタがないのでまた出します。

表面に木屑をくっつけた袋状の巣に納まっています。

ちょっとつついて出てきてもらいました。

ドウシグモは、こちらのように樹上性のアリを専門に狩る捕食者だそうです。

(2020.02.19・明石公園)



2020年3月10日火曜日

ギロディニウム属の一種(Gyrodinium sp.)

これはギロディニウム Gyrodinium 属の一種で、鎧板を持たない渦鞭毛藻の仲間です。縦鞭毛と横鞭毛を持っていて、下の写真では鞭毛の存在がほとんど分かりませんが、最後の動画でその動きが見られます。

この画面で言うと下に向かって進んでいます。

こちらが細胞の後端部で、動画ではこのあたりから縦鞭毛が伸びているのが分かります。また横溝もこの後端部から始まり、細胞を斜めにぐるりと取り巻いています。

こちらが前端部。

中央部に楕円形に見えるのが核でしょう。


(2020.01.26・西舞子海岸にて採集)


2020年3月9日月曜日

ヒレルクチブトゾウムシ

先日そらさんのところにも登場していましたが、冬場の樹皮下の常連、ヒレルクチブトゾウムシです。


種名で検索してみると、5年前の自分の記事が出てきました。場所も同じ、撮り方もほとんど変わらず、進歩が無くて嫌になります。

(2020.02.19・明石公園)


2020年3月8日日曜日

海産のドロワムシ属の一種(Synchaeta sp.)

淡水では非常に繁栄しているワムシ類ですが、海産の種は少なく、いつもの海岸でネットを曳いてもたまにこのドロワムシ属の一種(Synchaeta sp.)が見つかるくらいです。
ただ同じ Synchaeta でも淡水産の種は和名に「ドロワムシ」が含まれているのに海産種ではそれが「フサワムシ」に変わっています。

脚の部分のきれいな緑色が目立ちますが、これは構造色のようで、下のように明視野照明では赤っぽく見えます。

脚の先端には一対の小さな趾が付いています。

頭部に黒っぽく見える点が眼ですが、実際には赤色です。



(2020.01.26・西舞子海岸にて採集)