2020年3月24日火曜日

トゲツボカムリ Difflugia corona

これは以前のブログでトゲツボカムリ?として掲載したものと同じものだと思います。前回は開口部を見られなかったので種名には疑問がありましたが、今回は両側から観察することが出来ました。開口部の縁の歯状突起、その反対側の角状突起を確認できたので、トゲツボカムリ Difflugia corona としてよいと思います。

まず、開口部の反対側から。
角状突起が4個見えます。

スライドガラス面に仮足を伸ばしています。

ずいぶん長く伸びるもんですね。

次に開口部の側から。
何度か試みて、ようやく開口部が上を向いた状態で撮影することが出来ました。


開口部の縁から内側を向いた歯状突起は14本です。

動画は、最初が開口部の反対側から、次が開口部側から撮影したものです。



(2020.03.13・明石公園 桜堀にて採集)



2020年3月23日月曜日

樹幹のササラダニ

モッコクの幹を眺めていると、あちこちのちょっとした窪みに芥子粒のようなササラダニが群れていました。体長は0.5~0.7mmくらいで、種類は分かりませんが以前のブログに出したものと同じものだろうと思います。







これは幼虫でしょうか。体長約0.4mm。


(2020.03.13・明石公園)



2020年3月18日水曜日

正体不明の円盤型繊毛虫

初めて見る種類の繊毛虫です。実体顕微鏡で眺めると、シャーレの底をくるくる回転しながら這いまわっていました。お皿を伏せたような円盤形で、その動きとともに最近売られているお掃除ロボットを思わせます。繊毛虫としては大型の部類ですが、手元の図鑑類を調べてもネット上の画像を探しても似たものが見つかりません。さて、何者でしょうか。






(2020.03.05・明石公園 桜堀にて採集)


2020年3月16日月曜日

タイワントガリキジラミ

モチノキの葉に寄生したタイワントガリキジラミ Trioza formosana の幼虫です。

体長は1.4mm前後で、全て終齢のようです。

じっくり見ると、なかなか味のある姿をしています。

寄生された葉はこんなふうになります。この公園はモチノキが多く、このキジラミもかなり繁栄している模様です。

近くのクロガネモチでは、すでに羽化した成虫もちらほら見られました。これは♂でしょう。

これは♀ですね。体色がまだ出ていませんが、間もなくこんな色になるはずです。

(2020.03.13・明石公園)


2020年3月15日日曜日

ハダカオビムシの一種(Gymnodinium sp.)

海産の渦鞭毛藻の仲間はこのブログでも何度か掲載していますが、淡水産はこれが初めてです。ハダカオビムシ属 Gymnodinium の一種だと思いますがそこから先は分かりません。この日採取した池の水には沢山いて、低倍率の実体顕微鏡でも小さな赤い粒が泳ぎ回っているのがよく見えました。



(2020.03.05・明石公園 桜堀にて採集)


2020年3月14日土曜日

ウシカメムシなど

枯れたヤツデの葉が枝から垂れ下がっているの見つけたので、そっと開いてみました。

中にはツヤアオカメムシと2匹のウシカメムシ、それにアズチグモ。

ツヤアオとアズチグモはすぐに落下してしまったので、残ったウシカメムシを撮影。

点刻が微妙に左右非対称です。

隣の枯れ葉を覗いてみると、こちらにも2匹。そろそろ活動を始める季節ですね。

(220.03.13・明石公園)




2020年3月11日水曜日

ドウシグモ♀

ムクノキの樹皮下で越冬していたドウシグモ Asceua japonicaです。
以前のブログで何度も出しているのですが、ネタがないのでまた出します。

表面に木屑をくっつけた袋状の巣に納まっています。

ちょっとつついて出てきてもらいました。

ドウシグモは、こちらのように樹上性のアリを専門に狩る捕食者だそうです。

(2020.02.19・明石公園)