2020年4月3日金曜日

タイワントガリキジラミ幼虫とヒメコバチの一種

昨日の記事と同じモチノキですが、たくさんのタイワントガリキジラミに寄生された葉の裏でヒメコバチが1匹歩きまわっていました。寄生卵を産みこむのに適した寄主を探しているのだろうと思いしばらく追いかけましたが、それが悪かったのか産卵には至らずやがて飛び去ってしまいました。1月にカシトガリキジラミの幼虫に産卵していたものと写真を見る限りでは区別がつかず、同種かも知れません。


体長は約1.5mm、翅端まで約2mmです。



(2020.03.30・明石公園)


2020年4月2日木曜日

タイワントガリキジラミの羽化

モチノキにつくタイワントガリキジラミ Trioza formosana はつい先日、幼虫や羽化したばかりの成虫を掲載したばかりですが、今度は運よく羽化が始まったばかりのところに出会いました。



羽化の様子は以前に見た同じ Trioza 属のニッケイトガリキジラミカシトガリキジラミと似たようなものですが、こういうシーンは何度見てもいいものです。





1枚目からここまで約20分。出来れば翅の伸びきるまで撮影を続けたいところですが、まだまだ時間がかかりそうだし、古い殻から出てしまえばあちこち歩いて逃げ回るのでここで終了。

同じ葉にいた幼虫です。自分の窪みから出てきていて、これから羽化が始まるのかも知れません。

(2020.03.20・明石公園)




2020年4月1日水曜日

アリグモの幼体

トウネズミモチの葉裏にいたアリグモの幼体です。

アリグモとタイリクアリグモは外見での区別が難しいようですが、後者は地表性だそうなのでここでは前者としておきます。体長約4.7mm。

まだ気温が低いので動作は緩慢ですが、それでもカメラを嫌がってあちこち歩きまわります。

顔面を撮ろうとしばらく追い回しました。




(2020.03.30・明石公園)


2020年3月30日月曜日

ツクシの胞子

近所のお散歩道に生えているツクシの穂がちょうど開きかけていたので、何本か持ち帰って胞子の動きを撮影しました。子供向きの理科の本なんかでよく紹介されているお手軽実験ですが、この季節になるとやってみたくなります。胞子を吹き飛ばさないようにそうっと息を吹きかけるのにちょっとコツが要りますね。

この4本脚の胞子を見ていると、シャーロック・ホームズの「踊る人形」を思い出します。

(2020.03.28)

2020年3月29日日曜日

ゴミグモ幼体

木の幹の間に、小さなゴミグモが網を張っていました。

網も小さく、トレードマークのゴミの帯がまだほとんど出来ていません。

体長は4mmほどです。

近くにもっと大きな巣がありました。ゴミの帯もだいぶ伸びています。

こちらの体長は約5.5mm。成虫に比べるとまだ半分くらいです。

(22.03.24・明石公園)


2020年3月28日土曜日

ワムシを捕えるオオタイヨウチュウ

オオタイヨウチュウ Actinosphaerium はほとんど動かないように見える単細胞生物ですが、実は捕食性で、以前にも細胞内にワムシやスナカラムシの殻が残っているのを見たことがあります。
このような活発に動く獲物をどうやって捕えるのか、一度現場を見たいと思っていたので、今回1匹のオオタイヨウチュウと数匹のワムシを一緒にカバーガラスの下に閉じ込めて様子を見ることにしました。

観察を始めて間もなく、1匹のカメノコウワムシが飛び込んできました。

オオタイヨウチュウにぶつかるとそのまま離れられなくなったようです。

ワムシがぶつかった部分の細胞の表面が陥没していきます。

捕らえられてから約6分後、ワムシのほぼ全身が埋没してしまいました。

気が付くと、他にも3匹のワムシが捕らえられていました。

更に15分ほど経つと、全てのワムシがオオタイヨウチュウの細胞内に呑み込まれてしまいました。
今回は動画しか撮らなかったので、以上はすべて次の動画からの切り出しです。



(2020.03.13・明石公園 桜堀にて採集)