2020年6月18日木曜日

ウチワヒゲムシ(Phacus.sp)

ウチワヒゲムシ(Phacus属)はミドリムシの仲間の鞭毛虫ですが、細胞はミドリムシのように変形しません。形が扁平なので撮影には好都合なはずですが、活発に泳ぎ始めると追いかけるのは難しく、水の層を薄くして動きを制限するとすぐに弱って鞭毛の動きも止まってしまうので、私には苦手な被写体のひとつです。



動画では鞭毛の動きがよく見えます。


(2020.06.02・明石公園の水溜まりにて採集)



2020年6月15日月曜日

アオオビハエトリ

獲物はかなりの大物ですが、クロオオアリあたりでしょうか。



(2020.06.12・明石公園)

2020年6月13日土曜日

オナガバチの一種(Megarhyssa sp.)・♀の脱出を待つ♂たちと産卵する♀

昨年久しぶりににその姿を見た大型のオナガバチ(Megarhyssa sp.)が、前回と同じ木に集まっていました。

多数の♂が輪になって触角で盛んに樹皮をたたいていて、中の一匹が腹端を差し出しています。

♀の誕生の瞬間が見られるかと期待して見守っていましたが、しばらくすると興奮していた♂たちの騒ぎが少し静まり、その場を去っていく♂もいます。♀が顔を出すまでまだかなりの時間がかかりそうな気配だし、以前にはこういう状態から♀を見ることなく♂たちが解散してしまったこともあります。結局最後まで見届けることなく引き揚げました。

動画です。


近くで産卵中の雌もいました。

産卵管が付け根まで差し込まれています。

ちょうど産卵を終えたのか、こちらを警戒したのか、産卵管を抜き始めました。

長いので抜くのも大変。

こうして見ていると、オナガバチ類では産卵管が長く伸びるにつれそれを扱うために腹部も伸びてきたのではないかという気がします。

このMegarhyssa sp.は未だ記載されていないようですが、寄主はヒラアシキバチ Tremex longicollis だと思われます。

(2020.05.28・明石公園)

以前のブログに掲載した同種の記事です。

      産卵:2011.06.122013.07.012019.07.03
♀の脱出:2010.06.102012.06.26



2020年6月11日木曜日

ストリアメーバ(Striamoeba sp.)

これはストリアメーバの一種(Striamoeba sp.)だと思います。比較的移動速度は速いのですが、あまり外形が変化しないアメーバです。以前のブログにも同じものを出していますが、画像は少しだけ良くなりました。



(2020.06.02・明石公園の水溜まりで採集)


2020年6月10日水曜日

ナガタマムシ属の一種( Agrilus sp.)

日光で葉脈の透けて見えるイヌビワの葉に、動きまわるいくつもの小さな影が映っています。そっと枝を引き下ろしてみるとナガタマムシの仲間ですが、動きが活発でその場での撮影はあきらめ、持ち帰って深度合成撮影に供しました。
以前同じ時期に撮影したものと同種なのではないかと思います。Agrilus 属は手元の原色日本甲虫図鑑Ⅲにも60種以上掲載されていますが、斑紋などこれといった特徴も無く、同定は素人の手に負えそうにありません。












(2020.05.28・明石公園)


2020年6月9日火曜日

海水の繊毛虫の一種

近所の海岸で採取した海水を実体顕微鏡で眺めていると、小型の繊毛虫がシャーレの底を這うようにくるくる回っていたので拾い上げてみました。

珪藻を食べているようです。

特徴的な形ですが、手持ちの図鑑やネット情報に当たってみても正体が分からず。

これはやや大型の細胞。倍率は同じです。


横向きになったのを見るとかなり平べったい体型です。



(2020.04.24・西舞子海岸にて採集)

2020年6月8日月曜日

シロスジカバマルハキバガ

クズの葉の上にとまっていた、初めて見るきれいな蛾です。
いつものようにみんなで作る日本産蛾類図鑑V2に当たってみると、マルハキバガ科のシロスジカバマルハキバガ Promalactis suzukiella (Matsumura, 1931) で間違いなさそうです。

頭端から翅端まで約6mm。小型ながら、色彩のコントラストの美しい蛾です。





(2020.05.28・明石公園)