2020年9月19日土曜日

目撃情報・明石公園でゾウカブトsp.

今回は管理人自身の観察ではありませんが、面白い情報をいただいたのでここで紹介します。
教えて下さったのは神戸市垂水区在住のM.I.さん。以下その記録です。

2020年5月26日、明石公園内でゾウカブトの仲間(アクタエオンゾウカブト?)を目撃した。放虫と思われるが下半身が大きく損傷しており、恐らく放虫後に鳥類などの捕食動物に襲われたのではと考える。まだ生きており、桜の樹木上を登っていた。ゾウカブト類の放虫はあまり多くないのではないかと思う、とのことです。

以下、M.I.さんが撮影された写真です。




随分以前から外国産の昆虫、特にカブト・クワガタ類の野外への放虫による生態系への悪影響が懸念されていますが、いつもの公園でこんなことが起こっているということには驚きました。

2020年9月18日金曜日

フタヅノクンショウモ

いつもの公園の池のフタヅノクンショウモ Pediastrum duplex です。
珍しくもないものですが、見つかるのはいつもこちらのように細胞数が32個のものばかりで、一度64個の群体を撮影したいと思っていました。今回ようやくそれを見つけたものの、64個の内2個は中身が抜けてしまっていて、群体の形も少しいびつです。



外周の細胞の先端から、細い毛のようなものが伸びています。珪藻類の粘液糸のようなものでしょうか。

(2020.08.18・明石公園・桜堀にて採集)

2020年9月16日水曜日

昆虫写真展ご来場御礼

昆虫写真二人展は本日無事終了いたしました。ご来場いただいた皆様には厚く御礼申し上げます。

ところでこのカマキリはオオでしょうかそれともチョウセンでしょうか。

(2020.08.27・学が丘北公園)


2020年9月15日火曜日

モンキアシナガヤセバエ♂

 アラカシの樹液に来ていたモンキアシナガヤセバエ Nerius femoratus です。

体長約10mm。尾端を見ると♂のようです。

交尾器(?)を伸ばして排泄しました。


♀はこちら、交尾・産卵はこちらに出しています。

(2020.08.04・明石公園)

2020年9月14日月曜日

アリガタバチ科の一種(深度合成)

外出からの帰宅後、ふと気が付くと腕の上を小さなハチが歩いていました。ルーペで見るとアリガタバチ科(Bethylidae)の一種のようで、そのまま捕まえて冷凍庫に放り込みました。その深度合成画像です。




右触角の先が欠落しています。



あちらこちらゴミが残っていますが、ご勘弁。

(2020.09.06採集)

2020年9月13日日曜日

分裂するディセマトストマ

平べったい繊毛虫の一種 ディセマトストマ(Disematosutoma sp.)が分裂を始めていました。

すでに細胞の中央がくびれています。

約9分後。

約12分後。


分裂の瞬間は動画で。



(2020.07.29・明石公園 桜堀にて採集)

2020年9月12日土曜日

シバンムシ科の一種(Gastrallus sp.)

盛夏の頃、公園のサクラなどの葉を見上げて歩くとよく見つかる小甲虫です。
以前のブログで掲載したもの(2011.07.11,2014.08.17)と同種と思われますが、今回は採集して深度合成撮影をしました。保育社の甲虫図鑑第3巻の検索表を辿ればやはり Gastrallus 属に当てはまるようです。種名が挙げられている3種の中ではツツガタシバンムシ Gastrallus affinis かヒメツツガタシバンムシ G. dimidiatus なのですが、未記載種も多いようなのでここでは Gastrallus sp. としておきます。





(2020.08.06・明石公園にて採集)