2021年5月16日日曜日

フタヅノクンショウモ(深度合成)

以前から何度も出しているフタヅノクンショウモ Pediastrum duplex ですが、わりあい形の整った群体が見つかったので今回は深度合成してみました。


水で封じた標本をしばらく放置すると、やがて水分が蒸発し細胞がカバーガラスで圧迫されて平べったくなってきます。


こうなると深度合成の必要もありません。ここでカバーガラスの端から水を一滴補うとすぐにまた元の形に復帰するのですが、その時の細胞の動きが面白いので動画に撮ってみました。

別に面白くもないと言われるかも知れませんが。

(2021.05.07・明石公園 桜堀にて採集)

2021年5月15日土曜日

ハコネキジラミ

 ミツバアケビの葉裏で見慣れぬキジラミを見つけました。調べてみるとハコネキジラミ Cacopsylla hakonensis のようです。お馴染みのHepotaさんそらさんのサイトにも登場していました。和名で検索すると学名が Psylla hakonensis とされている場合が多いのですが、Hepotaさんの記事によれば2010年にPsylla属からCacopsylla属に移動されたそうです。

これは♀。葉裏にいたのが、撮影しようとすると表に出てしまいました。体長2.5mm、翅端まで3.4mmくらいです。

同じ♀の顔面です。


これは♂ですが、大きさは上の♀よりやや小さいくらいです。

脱皮殻ばかりで幼虫は見つかりませんでした。

(2021.05.14・舞子墓園)



2021年5月14日金曜日

ユープロテス Euplotes sp.

平べったい体形の繊毛虫、ユープロテス属(Euplotes )の一種です。


囲口部がV字型に大きく開いています。動きが早くてなかなか画面の中央に収まりません。ミドリムシを食べているようです。

背中側にピントを移動しています。


腹側を上に向けているので太い棘毛がカバーガラス下面に接していて、それを使って歩き回っているようにも見えます。


(2021.05.07・明石公園 藤見池にて採集)


2021年5月13日木曜日

オオトビモンシャチホコ幼虫

葉のなくなったコナラの枝に毛虫が群がっていました。芋虫毛虫はさっぱり分かりませんが、帰宅して調べてみるとオオトビモンシャチホコ Phalerodonta manleyi manleyi の幼虫のようです。体長15mmくらいですが、終齢では50mmくらいになるらしいのでまだ若齢なんでしょう。



(2021.04.27・舞子墓園)


2021年5月12日水曜日

ラッパムシ(Stentor sp.)

 何度も出しているラッパムシですが、この巨大な単細胞生物は眺めていて飽きることがありません。


細胞内部にピントを合わせています。大小の収縮泡が黒っぽく見えます。

撮影中に食べかすを排出しました。

動画です。


次はDIC撮影です。


囲口部の動きがダイナミックで見ごたえがあります。



付着部です。

何度か食べかすを吐き出していました。


動画をもう一つ。


(2021.04.16・明石公園 桜堀にて採集)

2021年5月11日火曜日

キモグリバエ科の一種 Chloropidae gen.sp.・つづき(深度合成)

 昨日の記事の、キモグリバエ科の一種です。
まず♀です。








♀に時間をかけすぎて♂は2枚しか撮れませんでした。



(2021.04.27・舞子墓園にて採集)

2021年5月10日月曜日

キモグリバエ科の一種

 ネジキの葉の上で、鳥の糞に小型のハエが数匹集まっていました。


♀と♂が入り混じっているようで、小柄な♂が大きな♀の背中に何度も乗るのですが、相手にその気がないのかなかなか交尾には至らないようですぐに降りてしまいます。

♀の1匹。

この♀ははち切れそうな腹部から産卵管を伸ばしています。産卵間近なんでしょうか。

動きが早くて上手く撮れないので、雌雄1匹づつ採集して帰りました。翅脈を見るとキモグリバエ科 Chloropidae のようです。深度合成画像は次の記事で。

(2021.04.27・舞子墓園)