顕微鏡では普段横方向からばかり見ているワムシ類ですが、カバーガラスの下に充分な空間をとってやると頭を上に向け、繊毛冠 (corona)がカバーガラスに接した状態で泳ぎ始めることがあります。今回はその繊毛の動きを狙ってみました。
2022年1月20日木曜日
ワムシの繊毛冠(ツボワムシ・コガタツボワムシ・ドロワムシ)
まず最初はツボワムシを暗視野で。多数の個体を一緒に泳がせ、カバーガラスの下面にピントを合わせて探すと、あちこちで深いところから不意に浮上してきて花のように繊毛冠を開くのが見られます。以下、静止画はすべてストロボ撮影です。
繊毛が青く見えるのは構造色でしょう。次は微分干渉で。
動画です。
冒頭が暗視野、続いて明視野、微分干渉です。
これは一緒にいたコガタツボワムシ Brachionus angularis です。
最後はドロワムシ(Synchaeta)の一種。黒いのは眼点です。
やや手前にピントを移動。
全体像はこちらにあります。
(2022.01.13・明石公園 桜堀にて採集)
2022年1月19日水曜日
羽化してきたサツマキジラミ
シャリンバイの葉の裏でサツマキジラミ Cacopsylla satsumensis が羽化していました。「山陰地方のキジラミ図鑑」によれば越冬成虫は晩秋に羽化するということですが、温暖な山陽ではこんな真冬に出てくることもあるんでしょうか。
2022年1月18日火曜日
2022年1月17日月曜日
エノキトガリキジラミ?
カクレミノの葉裏にいたキジラミです。
尾端を見ると♀のようですが、この季節によく見るムクトガリキジラミより小型で、翅端まで約3mmです。いつものように「山陰地方のキジラミ図鑑」にあたってみると、背面の模様や触角の短いこと、出現時期などからエノキトガリキジラミ Trioza brevifrons の秋型に該当しそうですが、大きさ(全長約2.0-2.5mm)を少し上回り、「胸部の側方には不明瞭だが黒い帯」というのも見当たりません。この種には近縁な別種もいるとのことなので、一度エノキから羽化してきた個体を確認する必要がありそうです。
因みに「山陰地方のキジラミ図鑑」(ホシザキグリーン財団研究報告特別号)は以前はPDFが公開されていたのですが、現在はリンクが切れているようです。
(2022.01.15・明石公園)
2022年1月15日土曜日
クダアザミウマ科の一種( ?Karnyothrips sp.)
2022年1月14日金曜日
クチビルケイソウの一種
クチビルケイソウ(Cymbella)の一種です。わりあい大型の種で、生体でも殻の条線がはっきり見えます。ゆっくり動いていました。
殻面にピントを合わせています。厚みのある被写体を偏斜照明で撮るとボケが片側に出て、ちょっとブレたように見えてしまいます。
こちらは細胞の中心付近にピントを合わせています。
(2022.01.07・明石公園 桜堀にて採集)
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