* 2022.05.31・タイトル・記事訂正 *
記事を公開して間もなく、明石の蛾達のYAMKENさんからこれはブドウスカシクロバではなくタケノホソクロバ Artona martini であるとご指摘をいただきました。この仲間はいずれの種も藍色の光沢をもっていて、ブドウスカシクロバはそれが体全体に現れもっとはっきりしている、またこの仲間の翅の鱗粉は羽化後に振り除かれるのではなく羽化時のままで、明石付近でYAMKENさんが確認されている中で翅が透かさないのはタケノホソクロバのみ、ということです。タイトルを訂正しておきます。YAMKENさん、ありがとうございました。
なお、調べてみると以前のブログに同種の幼虫を掲載していました。
昨日の記事のブドウスカシバと紛らわしい和名ですが、これはブドウスカシクロバ Illiberis tenuis だと思います。アケビの葉の上にいました。同属のウメスカシクロバやリンゴハマキクロバも普通種でよく似ていますが、藍色の光沢が強いのでブドウスカシクロバと判断しました。翅全体が不透明で「スカシ」になっていませんが、おそらく羽化直後で鱗粉が落ちていないせいでしょう。前翅長約10mmです。