2022年6月11日土曜日

オドリバエ科の一種

 ノブドウの葉の裏で、ユスリカを捕えていたオドリバエの一種です。以前のブログに Tachydromia 属ではないかとして掲載したものによく似ていますが、同種ではなさそうです。翅脈もほとんど読めないので属も違うかも知れません。周囲の草の葉の上ににもたくさんいましたが、すばしこく逃げ回るので撮れたのはこれだけでした。体長約3mmです。



(2022.06.01・神戸市西区伊川)

2022年6月10日金曜日

アラカシの葉裏のコナカゲロウ幼虫

 アラカシの葉裏でじっとしていたコナカゲロウ科(Coniopterygidae)の一種の幼虫です。過去に撮影したコナカゲロウの幼虫は何種類かあって、どれも種名は分かりませんが、今回のものはこちらの記事でヤノイスアブラムシを食べていたのと同じ種のようです。体長約1.9mm。




(2022.06.1・明石公園)

2022年6月9日木曜日

リトノタスの一種(位相差)

 この繊毛虫はリトノタス属(Litonotus)の一種だと思います。以前に微分干渉での画像を出していますが今回は位相差で撮りました。大きさは同じくらいで、同種かも知れません。先日のヌクレアリアと同じ、近所の河川敷の水溜まりで採取し、3週間ほど放置していたサンプルの中にいました。



横向きになると細胞前半がかなり扁平なことが分かります。

動画です。


(2022.05.19 撮影)

2022年6月8日水曜日

モチツツジの葉の上のモチツツジカスミカメ

 家の近所の小さな緑地に植わっているモチツツジに、モチツツジカスミカメ Orthotylus gotohi が集まっていました。成虫・幼虫ともにたくさんいて、かなりの割合で餌にありついていました。餌というのはモチツツジの腺毛に捕えられて死んだ、あるいは動けなくなった小さな虫で、このカメムシはそれらに口吻を突き刺して吸汁します。自身は腺毛に脚をとられることなく自由に歩き回ることができ、またモチツツジの上以外で発見されることがないというユニークなカメムシです。

アブラムシを吸っている成虫です。

上と同じ。

こちらの餌はハラビロクロバチの一種。

こちらはハエヤドリクロバチの一種に口吻を刺していましたが…。

成虫はカメラを警戒して立ち去り、その後すかさず近くにいた幼虫が寄ってきました。

この幼虫もアブラムシを吸汁しています。

上と同じ。

(2022.05.31・神戸市垂水区)

2022年6月7日火曜日

ヒメオオメナガカメムシ

 先日出したツルギアブがいた海岸で、砂の上をヒメオオメナガカメムシ Geocoris proteus がたくさん歩き回っていました。体長3mmばかりの小さなカメムシです。同じ種を以前のブログに掲載した時は「日本原色カメムシ図鑑」に倣って「ヒメオオメカメムシ」と表記したのですが、同じ図鑑の第3巻では「ヒメオオメナガカメムシ」に変わっているので今回はその名を採用しました。家にある何冊かの古い図鑑を見ても二つの和名が混在しています。専門家は学名を使うので特に不都合もないでしょうが、素人は迷いますね。

レンズを近づけても逃げずにじっとしていると思ったら、アブラムシを捕まえていました。


兄貴分のオオメナガカメムシと同じく捕食性のカメムシです。

植物の上に上がっているものもいます。

この赤いのはテネラルでしょう。幼虫もたくさんいましたが、成虫よりもすばしこく、全く立ち止まろうとしないので1枚も撮影できませんでした。

(2022.05.30・明石市望海浜)


2022年6月6日月曜日

コガネムシ

 あまりにも普通にいるので普段見過ごしているコガネムシ Mimela splendens ですが、じっくり見るとその名に恥じぬ美しい甲虫です。初夏の暑い日、河川敷を歩くと灌木の枝にも雑草の上にもいたるところで輝いていました。


(2022.06.01・神戸市西区伊川)

2022年6月5日日曜日

ツルギアブの一種

 ハマボウフウの群生した海岸で、ツルギアブの一種を見つけました。白くて長い毛を密生させた美しいハエですが、この仲間(ツルギアブ科・Therevidae)には酷似種が多く形態上の違いを写真で判別するのは無理なようなので、その仲間としておきます。

左右の複眼が接しているので♂です。

体長約11mm。花にとまっていましたが吸蜜していたわけではなさそうです。

上の3枚は同一個体です。

交尾中のペアもいました。左が♀です。

(2022.05.30・明石市望海浜)