2019年9月21日土曜日

ミジントビムシ科の一種

濡れ落ち葉の上を歩く小さな奴は最初ダニかと思いましたが、撮った写真を見るとミジントビムシ科 Neelidae の仲間のようです。10枚ばかり撮るうちに見失ってしまい、なんとか使えそうなのはこの3枚だけ、しかも情けないことにどれも後ピンなのでした。



体長約0.3mm。ちょっと小さ過ぎます。

(2019.09.12・学が丘北公園)

2019年9月20日金曜日

オカチョウジガイ幼貝

*2020.11.28・追記とタイトル変更*
当初「オカチョウジガイ科?の幼貝」としていましたが、オカチョウジガイで良いと思う、とのコメントをいただきましたので、タイトルを変更しました。

落ち葉めくりで出てきた小さなカタツムリで、以前出したものと同種と思われますが殻高が約3.6mmと1mmほど大きく、形もより細長です。多分成長段階の違う幼貝で、オカチョウジガイ科(オカクチキレガイ科)Subulinidae の一種だと思います。






(2019.09.03・明石公園)

2019年9月19日木曜日

エダヒゲムシの一種・幼体

落ち枝を裏返して見つけたエダヒゲムシ(エダヒゲムシ目 Pauropoda の一種)の幼体です。成体は脚が9対ですが、この幼体には5対しかありません。


枝分かれしたような触角が和名の由来です。

体長約0.5mm。小さい上によく動き回るのですぐに見失ってしまいます。こういうものを撮るのは冬の寒い日の方がいいですね。

次は別の日に撮った、初齢と思われる幼体です。

落ち葉を裏返したときに数匹走り回っているのが見えたのですが、辛うじて数枚撮れただけでした。撮影倍率を上げないまま撮ったので不鮮明な画像ですが、脚が3対なのが確認できます。
過去の記事では、成体はこちら、脚が6対の幼体はこちらに出しています。

(1~3枚目:2019.09.03・明石公園/4枚目:2019.09.12・学が丘北公園)

2019年9月18日水曜日

ぐるぐる回る ヒゲブトハムシダマシ

朽木に生えたカワラタケの下面で、黒っぽい虫がぐるぐる回っていました。
何をしているのかと思いその場にしゃがみこんでしばらく見ていましたが、いつまでも同じところをひたすら回り続けています。暗い場所で良く見えないので、とりあえず数枚撮影してモニタで確認すると、ヒゲブトハムシダマシ Luprops orientalis のようです。ただし左右とも触角がありません。この常同行動はそのせいでしょうか。こちらが見ていた数分の間、一度も止まることなく回り続けていました。



同種の正常な個体はこちらです。

動画です。

(2019.09.03・明石公園)

2019年9月17日火曜日

オオカバフスジドロバチ(エントツドロバチ)

オオカバフスジドロバチ Orancistrocerus drewseni は最近ではエントツドロバチと呼ばれることが多いようですが、こういうものは最初に覚えた名前に愛着があるもので、特に間違いでなければ元の和名を使いたくなります。
そのオオカバフスジドロバチが、公園の東屋の木製の手摺の裏側に巣を造っていました。

ちょうどトレードマークの「煙突」を建設中で、10分おきくらいに泥玉を運んできます。泥玉と言っても材料はよく乾いた土で、それを自分の唾液で練って作るものです。(土を採集する様子はこちらに出しています。)

泥玉を持ち帰るとまず頭から巣に入り、その奥で向きを変えて頭を出し、建設中の煙突の縁を延ばす作業を始めます。

手摺は下の段までの間が50cmほどしかなく、真下から撮るにはファインダーは覗けないので、可動式モニタを起こして横から見ながらの撮影です。下から見ると手摺の材木の接続部に隙間があって、巣の本体はその中に作られているようです。


煙突の中で体をゆっくり回転させながら泥を塗りつけていきます。

だいぶ伸びてきました。

泥を搬入する瞬間を捕えたいのですがなかなかタイミングが合いません。1枚目の写真から約50分、作業はまだまだ続きそうでしたが足腰が痛くなってきて引き揚げました。
煙突が完成すると次はガの幼虫を狩って巣に搬入する仕事を始めるはずです。その様子は大昔のフィルムカメラ時代に一度撮ったきりなので、翌日の夕方再度現場を訪れて1時間ばかり見張っていましたがハチは姿を現さず、その次の日は雨で、それきりあきらめてしまいました。

(2019.08.25・明石公園)

2019年9月16日月曜日

モンクロシャチホコ若齢幼虫

サクラの葉の裏の、モンクロシャチホコ Phalera flavescens 幼虫の集団です。

集団を作るのは3齢までだそうですが、これは何齢でしょうか。

体長は8mmから9mmくらい。

シャチホコガ科にしては、割合普通の格好をした毛虫です。

葉面には足場の絹糸が張り巡らされています。


終齢幼虫はこちらに出しています。

(2019.09.03・明石公園)

2019年9月15日日曜日

イトダニ科の一種とアメイロアリ

土留めの丸太の上でオオハリアリの死骸に赤いダニ。

こちらと同じ、イトダニ科 Uropodidae の一種です。体長は約1.4mm。

しきりにアリの口器のあたりを探っているように見えます。

口器からアリの体液でも滲み出てくるんでしょうか。

やがて立ち去っていきました。

その後にアリが一匹。

アメイロアリ Paratrechina flavipes だと思います。体長約1.7mm。

(2019.08.25・明石公園)