2020年1月24日金曜日

ギムノディニウム属の一種(Gymnodinium sp.)

これはギムノデイニウム属 Gymnodinium の一種だと思います。以前のブログに掲載したプロトペリディニウムゴニオラックスと同じ渦鞭毛藻の仲間ですが、両者のような硬い鎧板を持ちません。

泳いでいる同一個体を4枚並べてみましたが、おおよその形が分かると思います。

波打つような横鞭毛の動きが分かります。


(2019.12.24・西舞子海岸にて採集)




2020年1月22日水曜日

ザラタマゴダニ属の一種(Xenillus sp.)

落ち葉めくりで出てきたやや大きめのササラダニ。
以前BABAさんのブログにザラタマゴダニ科の一種 Xenillus sp. として掲載されたものによく似ていますが、こちらの方が大型で、形も異なる部分があるので同種ではないでしょう。「日本ダニ類図鑑(全国農村教育協会)」にはザラタマゴダニ属の2種、ザラタマゴダニ X. tegeocranus とヤハズザラタマゴダニ X. heterosetiger が図示されていて、それを見ると前体部の桁の先端の2対の突起や体長から後者のヤハズザラタマゴダニに当たるのではないかと思います。

体長約1.2mm、ダニもこのくらいの大きさがあると撮りやすい気がします。

真冬と言っても気温が高いのですぐに動き始めます。

ここからは同じ場所にいた別個体ですが、大きさはほぼ同じです。


裏返してみました。縦の裂け目のある二つの膨らみは生殖板(上)と肛門(下)です。

顎体部と第1脚の爪。

桁の先端部には外側が長く、内側が短い2対の突起が見えます。

胴感杯と胴感毛(ピンボケですが)がどうにか見えます。

(2020.01.11・明石公園)


2020年1月20日月曜日

マルトビムシの一種

落葉めくりで出てきたマルトビムシです。体長は0.6mm足らず。こちらと同じ種かも知れません。








(2020.01.11・明石公園)


2020年1月19日日曜日

ヒメコバチ科 Deutereulophus sp.♀

ヤツデの葉の裏にいたのを採集してきました。ヒメコバチ科 Eulophinae 亜科の Deutereulophus 属の一種で、以前のブログで8年前に一度掲載しています。これは♀で、♂はこちらのように樹枝状の見事な触角を持っているのですが、残念ながらまだ一度しか見たことがありません。







(2020.01.11・明石公園にて採集)




2020年1月18日土曜日

タラシオシラの一種(Thalassiosira sp.)その2

先日掲載したものと同じ日に採集した、同じタラシオシラ属 Thalassiosiraの一種ですが、こちらはこの属では一般的な、円盤型の細胞を一列に並べた串団子状の群体を作っています。
細胞を繋ぐ粘液糸は1本ではなく数本あるようで、円盤の縁から長い刺が生えています。

細胞の中心付近にピントを合わせていますが、透明の粘液糸はなかなかはっきり見えません。

同じ写真でコントラストを極端に上げてみると、細胞間の粘液糸が数本あることがどうにか確認できます。

更に、暗視野でオーバー気味の露出を与えると、円盤の周縁部から伸びる長い刺が見えてきます。

円盤の外周にも細かい模様が見えます。

(2019.12.24・西舞子海岸にて採集)



2020年1月16日木曜日

スズキクサカゲロウ

アベマキの木の下に積もった落ち葉を捲っていると、緑色のクサカゲロウが出てきました。頭部の斑紋から、スズキクサカゲロウ Chrysoperla suzukii で合っていると思います。


体長約12mm、頭端から翅端まで約17mmです。




幼虫はこちらに載せています。

(2020.01.11・明石公園)


2020年1月15日水曜日

タラシオシラの一種(Thalassiosira sp.)

海の珪藻で、タラシオシラ属 Thalassiosira の一種です。
この属の多くは円盤状の細胞が連結糸で一列につながった串団子状の群体を作りますが、中には多数の細胞が寒天質に包まれている種もあるようで、下の写真はそのような群体だと思います。

群体は球形に近い不規則な形でしたが、写真ではカバーガラスで軽く押しつぶされています。

偏射照明にすると細胞を包む透明な寒天質がどうにか見えてきます。

寒天質は群体全体を包みこむというより、樹枝状に伸びて細胞同士をつないでいるもののように見えます。

細胞内には楕円形の葉緑体が多数。殻面の模様は全く見えません。

倍率を上げると、寒天質の他に粘液糸のようなものも見えてきます。

(2019.12.24・西舞子海岸にて採集)