2020年3月23日月曜日

樹幹のササラダニ

モッコクの幹を眺めていると、あちこちのちょっとした窪みに芥子粒のようなササラダニが群れていました。体長は0.5~0.7mmくらいで、種類は分かりませんが以前のブログに出したものと同じものだろうと思います。







これは幼虫でしょうか。体長約0.4mm。


(2020.03.13・明石公園)



2020年3月18日水曜日

正体不明の円盤型繊毛虫

初めて見る種類の繊毛虫です。実体顕微鏡で眺めると、シャーレの底をくるくる回転しながら這いまわっていました。お皿を伏せたような円盤形で、その動きとともに最近売られているお掃除ロボットを思わせます。繊毛虫としては大型の部類ですが、手元の図鑑類を調べてもネット上の画像を探しても似たものが見つかりません。さて、何者でしょうか。






(2020.03.05・明石公園 桜堀にて採集)


2020年3月16日月曜日

タイワントガリキジラミ

モチノキの葉に寄生したタイワントガリキジラミ Trioza formosana の幼虫です。

体長は1.4mm前後で、全て終齢のようです。

じっくり見ると、なかなか味のある姿をしています。

寄生された葉はこんなふうになります。この公園はモチノキが多く、このキジラミもかなり繁栄している模様です。

近くのクロガネモチでは、すでに羽化した成虫もちらほら見られました。これは♂でしょう。

これは♀ですね。体色がまだ出ていませんが、間もなくこんな色になるはずです。

(2020.03.13・明石公園)


2020年3月15日日曜日

ハダカオビムシの一種(Gymnodinium sp.)

海産の渦鞭毛藻の仲間はこのブログでも何度か掲載していますが、淡水産はこれが初めてです。ハダカオビムシ属 Gymnodinium の一種だと思いますがそこから先は分かりません。この日採取した池の水には沢山いて、低倍率の実体顕微鏡でも小さな赤い粒が泳ぎ回っているのがよく見えました。



(2020.03.05・明石公園 桜堀にて採集)


2020年3月14日土曜日

ウシカメムシなど

枯れたヤツデの葉が枝から垂れ下がっているの見つけたので、そっと開いてみました。

中にはツヤアオカメムシと2匹のウシカメムシ、それにアズチグモ。

ツヤアオとアズチグモはすぐに落下してしまったので、残ったウシカメムシを撮影。

点刻が微妙に左右非対称です。

隣の枯れ葉を覗いてみると、こちらにも2匹。そろそろ活動を始める季節ですね。

(220.03.13・明石公園)




2020年3月11日水曜日

ドウシグモ♀

ムクノキの樹皮下で越冬していたドウシグモ Asceua japonicaです。
以前のブログで何度も出しているのですが、ネタがないのでまた出します。

表面に木屑をくっつけた袋状の巣に納まっています。

ちょっとつついて出てきてもらいました。

ドウシグモは、こちらのように樹上性のアリを専門に狩る捕食者だそうです。

(2020.02.19・明石公園)



2020年3月10日火曜日

ギロディニウム属の一種(Gyrodinium sp.)

これはギロディニウム Gyrodinium 属の一種で、鎧板を持たない渦鞭毛藻の仲間です。縦鞭毛と横鞭毛を持っていて、下の写真では鞭毛の存在がほとんど分かりませんが、最後の動画でその動きが見られます。

この画面で言うと下に向かって進んでいます。

こちらが細胞の後端部で、動画ではこのあたりから縦鞭毛が伸びているのが分かります。また横溝もこの後端部から始まり、細胞を斜めにぐるりと取り巻いています。

こちらが前端部。

中央部に楕円形に見えるのが核でしょう。


(2020.01.26・西舞子海岸にて採集)