2021年11月15日月曜日

アオムキミジンコの一種(Scapholeberis sp.)

ネタがないので5月の写真です。
種の特徴がはっきり写っていないので確実ではありませんが、おそらくタイリクアオムキミジンコ Scapholeberis kingi だと思います。


正面から。


背面から。

(2021.05.24・姫路市 姫山公園の池にて採集)

2021年11月13日土曜日

ヌサガタケイソウの一種?

わりあい大型の種なので撮影してみた珪藻です。ヌサガタケイソウ(Tabellaria 属)か、でなければオビケイソウ(Fragilaria 属)あたりが近そうな気はしていますが、どちらでもないかも知れません。殻の表面に並んでいる細かな点紋がきれいです。




(2021.08.31・明石公園 桜堀にて採集)

2021年11月11日木曜日

ユスリカを捕えたアリグモ幼体

 モチノキでユスリカの仲間を捕えていたアリグモ Myrmarachne japonica の幼体です。

若齢で、体長約2.5mm。



ハエトリグモの仲間は網膜の動きによって主眼の色が変わります。



(2021.11.04・明石公園)

2021年11月9日火曜日

蛾の卵と孵化幼虫

 ヨウシュヤマゴボウの葉の裏に産み付けられていた蛾の卵です。おそらくヤガ科の一種で、昨年出したものと同じか、近い種ではないかと思います。

1個画面からはみ出しましたが、数えると176個。その数をこれだけ整然と産み付けるのにどのくらいの時間がかかるんでしょうか。

卵の直径は0.6mmくらいです

一週間後に覗いてみると、孵化が始まっていました。
* 2021.11.16・訂正*
同じ株の葉についていたので同じ卵塊と思い込んでいましたが、あらためて写真を見て一週間前のものとは別の卵塊であることに気がつきました。同種だと思いますが、同じ♀が産んだものでしょうか。

20匹足らずが孵化してきたようですが、残った卵のうち黒く変色しているのは寄生されているのか、あるいは死んでしまったんでしょうか。


空になった卵殻はあらかた孵化幼虫に食べられて残っていませんが、その底、と言うか葉面への接着面は金色に光っています。


(2021.10.30/11.04・明石公園)

2021年11月8日月曜日

チマダラヒメヨコバイの羽化

クワの葉の裏にチマダラヒメヨコバイautoneura mori の成虫や幼虫がたくさん集まっていたので、羽化や脱皮が見られないかと葉っぱを順に裏返していくと、見つかりました。

すでに体の大部分が出ています。

ちょっと角度を変えようとわずかに目を離した間に脱皮を終えていました。

レンズから逃げるように歩きまわりますが、その間にも翅が伸びてきます。


前翅がほぼ伸びきりました。


続いて後翅も。

体色が整うにはまだ時間がかかりそうです。

別の葉にいた幼虫です。体長約2.2mmで、終齢でしょう。

これは近くのイヌビワにいた成虫です。翅端まで約2.6mm。

(2021.11.04・明石公園)

2021年11月7日日曜日

ハラビロクロバチ科 Synopeas sp.

クワの葉の裏で、ハダニが張った糸の上を歩いていたハラビロクロバチ科 Synopeas 属の一種です。体長約1.2mmで、大きさや腹部の形はこちらの記事の“その2”に似ていますが脚の色が違うようです。




(2021.10.27・明石公園)

2021年11月5日金曜日

クスベニヒラタカスミカメと産卵痕

特徴的な食痕のあるクスノキの葉を裏返していくと、10月末になってもまだクスベニヒラタカスミカメ Mansoniella cinnamomi の幼虫がいました。


この種は卵越冬だそうなので、すでに産卵を済ませて姿を消している頃ではないかと思っていました。見つかった幼虫はすべて終齢でしたが、これから羽化・交尾・産卵と、寒くなるまでに間に合うんでしょうか。

成虫もちらほら。

葉柄に産卵すると聞いたので、それらしい跡を探してみると、ありました。


しかし拡大してみると、すでに「蓋」が開いているような…。

持ち帰った葉柄を割いてみると、案の定出てきたのは孵化した後の殻の卵殻のようです。越冬卵を見たかったのですが、もっと新鮮な葉を探さなくてはいけないのかも知れません。

(2021.10.27・明石公園)