落ち葉めくりをしていると妙な形のダニが歩いていました。
♀(?)の腹部にうっすら透けて見えるのは卵でしょうか。
落ち葉めくりをしていると妙な形のダニが歩いていました。
6月9日の記事で「ハナカメムシ類の幼虫 (?Anthocoris sp.)」として掲載していた種に関して、最近新種記載された Temnostethus mirificus (仮称:コバネシロモンハナカメムシ)という種の成虫であることを、ある方から教えていただきました。これまでに栃木・千葉・愛知の3か所から見つかっているそうです。元の記事を修正しておきましたので詳しくはそちらをご覧ください。
ついでに写真も1枚。 12月15日の記事の続きです。
シャーレに入れたまま一晩置いたプレオドリナ(Pleodorina sp.)を翌日検鏡してみると、さらに多くの群体で細胞分裂が進行していました。分裂の様々な段階の生殖細胞から脱出を待つばかりの娘群体まで、それに有性生殖に関わる精子束(精子の集合体)らしきものが見られます。この仲間は充分な栄養がある時には無性生殖で増殖し、栄養不足の条件では有性生殖に移行するそうです。無性生殖では群体内の生殖細胞が分裂して娘群体を形成し、有性生殖時には生殖細胞は雌性配偶子と雄性配偶子(精子束)に分化するということですが、見ているものがどのような段階にあるのか、勉強不足でよく分かりません。精子束が生じているのはやはり採集後丸一日以上シャーレの中に放置したおかげで栄養条件が悪化したことによるのかも知れません。
前回の記事から約一か月半後、同じ池ではやはり多数のプレオドリナ(Pleodorina sp.)が採集できました。ただ今回は分裂中の細胞や脱出間近の娘群体を持った群体も多く、親群体から娘群体が出ていく場面も見られました。
2か月も前に撮影したものですが、以前のブログで一度出している、ボルボックスの仲間のプレオドリナ Pleodorina です。よく似たユードリナなどと違ってあまり多いものではないという印象があったので、いつも採集している池で大量に採れたのにちょっと驚きました。