自宅のある集合住宅の、郵便受けの上に変な虫がとまっていると家人が言っていたのをその二日後に思い出して見に行くと、まだいました。なるほど初めて見る奇妙な蛾で、調べてみるとオカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria、この季節限定ながら普通種のようです。画像を検索すると以前のブログに出した幼虫の写真が出てきました。その時に成虫も見ていたようですが、憶えていないもんですね。♀はかなり珍しいようですが、触角を見るとやはり♂でした。
前翅の開帳は約40mmです。2022年3月8日火曜日
オカモトトゲエダシャク
ところでこの♂ですが、家人が見つけてから十日以上経った今日(3月8日)になってもまだ同じ場所でじっとしています。成虫になれば♀を探して飛び回るのが♂の仕事ではないかと思うんですが、この♂は♀が見つけてくれるのを待っているんでしょうか。
(2022.02.27・神戸市垂水区)
2022年3月7日月曜日
アジアコブカタキモグリバエ(Meijerella inaequalis)
* 2022.03.10・翅の深度合成画像を最後に追加しました*
カクレミノの葉裏で見つけたアジアコブカタキモグリバエ Meijerella inaequalis です。よく見かける種なのでこれまで何度も掲載したような気がしていましたが、調べてみると11年前に一度出しただけでした。
単眼域の三角形と腹部の白帯が特徴的です。
久しぶりなので採集してスタック撮影しましたが、
2022年3月6日日曜日
ヒスチオバランチウム(Histiobalantium sp.)
卵型で扁平な繊毛虫で、いつもの「淡水微生物図鑑」で調べるとヒスチオバランチウム Histiobalantium で良さそうです。シャーレに入れた状態で実体顕微鏡で見ていると、長い間静止していた後に急に泳ぎ始めるという動作を繰り返していました。
2022年3月5日土曜日
アナムネカクホソカタムシ
引き続き伐採木の樹皮下で見つけた虫。体長2mm足らずの小さな甲虫で、あやうく見落とすところでした。科の見当もつかないので、保育社の甲虫図鑑の頁を順に捲っていってカクホソカタムシ科のアナムネカクホソカタムシ Thyroderus porcatus にたどり着きました。カクホソカタムシ科 Cerylonidae は日本に8属15種に数種の未記載種、とあります。現在ではもっと増えているのかも知れませんが、こんな科の存在も知りませんでした。
前胸背板に深い窪みが2対あるのが和名の由来でしょう。
形が面白いので持ち帰ってスタック撮影。冷凍庫に放り込むと脚も触角も縮こまってしまい、小さなゴミもたくさん付いていますが、展足もゴミ取りも手に負えそうにないのでそのままです。
2022年3月4日金曜日
ツチトビムシ科の一種
前回の記事のハネカクシと同じ伐採木の樹皮下にたくさんいたツチトビムシ科 Isotomidae の一種です。体長は最大で1mmくらいですが、それで成虫なのかどうか分かりません。以下、撮影倍率はすべて同じです。
(2022.02.24・学が丘北公園)
2022年3月3日木曜日
ハネカクシ科 Lispinus 属の一種
腐朽した伐採木の樹皮下にいたハネカクシですが、以前のブログに Lispinus sp.として掲載したものと同じ種だと思います。その記事のコメントにも書いたように、保育社の甲虫図鑑ではチビホソハネカクシ L.impressicollis の説明におおむね一致するものの、2.5-3mmとある体長を撮影した個体ではかなり上回り、決められませんでした。今回の個体も体長は約3.5mmで、やはりチビホソとするには大き過ぎます。
(2022.02.24・学が丘北公園)
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