2022年3月14日月曜日

キモグリバエ科の一種(深度合成)

撮影のついでにフィルムケースに放り込んで持ち帰ったハエです。多分キモグリバエ科 Chloropidae の一種で、以前のブログに出したこちらこちらの“その2”と同じ種ではないかと思います。2個体採集したのがちょうど雌雄だったようですが、小さいので思うように撮れません。

まず♀。撮影中にミスをして、背面や翅の写真はありません。





次が♂。照明の具合でしょうが、翅が構造色で極彩色になってしまいました。




翅が光軸に垂直ではないので、実際よりかなり細長く写っています。

(2022.02.24・学が丘北公園にて採集)

2022年3月13日日曜日

ヒトフシムカデ属の一種(Monotarsobius sp.)

 昨日に続いてムクノキ樹皮下から出てきたムカデです。体長5mm強で、イシムカデ科のヒトフシムカデ属(Monotarsobius)の一種だと思います。樹皮下ではよく見かける種で、この日ももっと小さなものからやや大きなものまで数匹見かけました。







(2022.03.04・明石公園)

2022年3月12日土曜日

アオズムカデ?幼体

ムクノキの樹皮下にいたムカデです。体長25mm前後で、以前のブログでもほとんど同じ体色のものを出していますが、アオズムカデ(Scolopendra subspinipes japonica)の幼体ではないかと思います。少なくともオオムカデ属には間違いないでしょう。





(2022.03.04・明石公園)

2022年3月10日木曜日

トリシグモストマの一種(Trithigmostoma sp.)

 この繊毛虫はトリシグモストマ属(Trithigmostoma)の一種だと思います。

細胞は背腹に扁平な形で、前端部(上の画像では左側)はさらに薄くなって境い目に剛毛列があります。

中央やや左の楕円形の塊が大核でしょう。

細胞表面にピントを合わせています。

動画です。

後半(30秒くらいから)ではカバーガラスに押さえられてより扁平になっています。

(2022.02.01・明石公園の水溜まりして採集)


2022年3月9日水曜日

タマゴクロバチ亜科の一種(?Telenomus sp.)

 先日のアジアコブカタキモグリバエを採集した時に、一緒に採れてしまったものです。葉を上から叩いてフィルムケースにハエを落とした時に近くにいたんでしょう。小さいので気がつきませんでした。ハラビロクロバチ科・タマゴクロバチ亜科(Scelioninae)の一種のようです。Telenomus 属あたりだろうと思いますが、違うかも知れません。







(2022.2.24・学が丘北公園にて採集)

2022年3月8日火曜日

オカモトトゲエダシャク

 自宅のある集合住宅の、郵便受けの上に変な虫がとまっていると家人が言っていたのをその二日後に思い出して見に行くと、まだいました。なるほど初めて見る奇妙な蛾で、調べてみるとオカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria、この季節限定ながら普通種のようです。画像を検索すると以前のブログに出した幼虫の写真が出てきました。その時に成虫も見ていたようですが、憶えていないもんですね。♀はかなり珍しいようですが、触角を見るとやはり♂でした。

前翅の開帳は約40mmです。

櫛状の触角が見えます。



ところでこの♂ですが、家人が見つけてから十日以上経った今日(3月8日)になってもまだ同じ場所でじっとしています。成虫になれば♀を探して飛び回るのが♂の仕事ではないかと思うんですが、この♂は♀が見つけてくれるのを待っているんでしょうか。

(2022.02.27・神戸市垂水区)

2022年3月7日月曜日

アジアコブカタキモグリバエ(Meijerella inaequalis)

 * 2022.03.10・翅の深度合成画像を最後に追加しました*

カクレミノの葉裏で見つけたアジアコブカタキモグリバエ Meijerella inaequalis です。よく見かける種なのでこれまで何度も掲載したような気がしていましたが、調べてみると11年前に一度出しただけでした。

単眼域の三角形と腹部の白帯が特徴的です。



久しぶりなので採集してスタック撮影しましたが、翅を拡げて撮るのを忘れていました
* 撮り忘れたと思っていた翅の写真があったので最後に追加しました *









(2022.02.24・学が丘北公園)